「粗餐を差し上げたいと存じております」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「粗餐を差し上げたいと存じております」とは?
これは、相手に食事を提供したいと考えていることをへりくだって言い表した言葉です。
「粗餐」は「そさん」と読みます。
これは、「粗末な食事」を意味する言葉です。
このような表現は、多くの場合に謙遜の意味で使用されます。
実際に粗末な食事ではなくても、「粗餐」とへりくだって表現する場合が多いのです。
なお、「差し上げる」は「与える」を意味します。
これは謙譲語の表現であり、相手に敬意を示すものです。
さらに「存じる」も「思う」を意味する謙譲語になっています。
ここでは「存じております」とすることで、さらに謙譲語の「おる」を用いているのです。
「粗餐を差し上げたいと存じております」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスでこの言葉を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある知人を会食に招待したとします。
このような場合には、「ささやかながら、粗餐を差し上げたいと存じております」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に食事を提供したいと思っていることを、へりくだった態度で表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「存じております」の使い方に注意しましょう。
これは、謙譲語が二か所で使用されています。
「思っております」や「存じています」のように、謙譲語の使用を単一にして言いかえる方法もあるのです。
実際の状況に応じて、適した表現を選択するとよいでしょう。
「粗餐を差し上げたいと存じております」を使った例文
この言葉を使った例文を挙げます。
例文のように、前段に少し言葉を付け加えると、自然な形で使用できるのです。
・『ささやかながら、粗餐を差し上げたいと存じております』
・『さしつかえなければ、粗餐を差し上げたいと存じております』
・『心ばかりではございますが、粗餐を差し上げたいと存じております』
「粗餐を差し上げたいと存じております」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「粗餐を差し上げたいと存じております」の類似表現
この言葉の類似表現には、「粗餐を差し上げたいと思っています」があります。
「存じております」と「思っています」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「粗餐を差し上げたいと存じております」の敬語表現
この言葉を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「粗餐を差し上げたく存じます」に言いかえできます。
まとめ
このように「粗餐を差し上げたいと存じております」は、相手に食事を提供したいと考えていることをへりくだって言い表した言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。