「お先に失礼します」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お先に失礼します」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネスシーンにおいて、「お先に失礼します」はよく使われています。

この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「お先に失礼します」の意味とは?

「お先に」は、「相手よりも先に行動する」という意味で、丁寧表現の接頭語「お」を付けた形です。

「失礼します」は、「失礼する」を丁寧にした言い方で、「ちょっとした程度のお詫び言葉」になります。

「お先に失礼します」の使い方と注意点

「お先に失礼します」は、ビジネスシーンで日常的に使われる言葉です。

仕事を先に終わりにする時や、相手よりも先に行動をさせてもらう場面で、よく使います。

注意点としては、若干カジュアルな雰囲気がありますので、目上の上司に対して使う場合には、「お先に失礼いたします」や、「お先に失礼させていただきます」といった丁寧表現になるように、工夫する必要があります。

ちなみに、ゴルフをしている場面で、相手より先にカップインする場合に、「お先に失礼します」と言いながらパッティングするシーンがよくあります。

これは、ゴルフには「ボールがカップから遠くにある人から順番に打っていく」というルールがあるためです。

ゴルフは礼儀を重んじるスポーツですから、ルールを理解した上で、競技をスムーズに進行するために、「お先に失礼します」と挨拶してプレイするわけです。

ビジネスパーソンはゴルフをするケースも多いので、大人のマナーとして覚えておくとよいでしょう。


「お先に失礼します」の言い換え

ビジネスシーンで「お先に失礼します」のような意味合いを表現するには、どういった言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例を挙げて紹介していきます。

「お先に上がります」
この場合の「上がり」には、“終わり”といった意味合いがあります。

ですから、主にビジネスシーンにおいて、他の人よりも先に仕事を終わりにした場面で、よく使われています。

「お先です」
「お先に失礼します」を大胆に省略した言い方ですが、ビジネスシーンではとてもよく使われています。

同僚や部下に対してであれば、カジュアルに「お先です」と声を掛け合うのは、信頼関係の上のコミュニケーションになり得ます。

目上の上司に対しては、使わないようにしましょう。

「お疲れ様です」
相手より先に仕事を切り上げる場合、あるいは、相手が先に仕事を切り上げる場合でも、「お疲れ様です」をよく使います。

相手を労う表現になりますので、目上の上司に対しても使うことが出来ます。

似たような言葉として注意しなければいけないのが、「ごくろうさま」です。

「ご苦労様」と表記すると「労」の文字があることが分かりますが、「ねぎらう、いたわる」という意味の文字です。

これは、「弱い立場の人に対して、苦労をねぎらう」というニュアンスですので、目上の上司に対しては使えないことが分かります。

覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「お先に失礼します」は、ビジネスシーンにおいて日常的に使われていますので、みなさんにも馴染みのある言葉でしょう。

気軽に使う言葉だからこそ、意味や使い方を理解して、気持ちよくコミュニケーションが取れるようにしましょう。