「先方に打診してみます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「先方に打診してみます」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「先方に打診してみます」を使ったことはありますか?

今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「先方に打診してみます」とは?

「先方に打診してみます」「せんぽうにだしんしてみます」と読みます。

「先方」「相手」を指し示す言葉で、「打診」「相手の様子を伺うこと」という意味です。

「してみます」は、「やってみる」の丁寧な言い方です。

つまり、「先方に打診してみます」は、「相手の様子を伺ってみる」という意味合いを丁寧に言い表した言葉です。

「先方に打診してみます」の使い方や注意点

ビジネスシーンで使われる「先方」には、「取引先やお客様」というニュアンスが含まれます。

「打診」「様子を伺う」という意味ですが、語源としては、医者が患者に打診機をあてて健康状態を観察することに由来しています。

このことから、ビジネスシーンにおける「先方に打診してみます」には、「取引先やお客様に、予め状況を確認し、交渉前に相手の反応を伺う行動を取ってみること」という意味合いの言葉となります。

この言葉を使う上での注意点としては、先方への打診を頻繁に繰り返してしまうと、相手からの信頼の損失に繋がりやすいことです。

突き詰めた本題や本質になかなか触れず、懐具合を探り出すようなやり取りは、決して心地よいコミュニケーションとは言えないからです。

相手に打診する際は、その理由や経緯をきちんと説明し、「相談させていただく」といったニュアンスで取り組むことで、円滑なコミュニケーションが期待できます。

相手の立場や状況を見極めた上で活用したい言葉であると言えるでしょう。


「先方に打診してみます」の言い換え

・『様子を探ってみます』
・『交渉してみます』
・『相談してみます』
・『様子を見ます』
・『問い合わせてみます』
これらの言い換えを用いた「打診」の過程では、正式な回答や見解は得られないケースが多いでしょう。

なぜなら、打診に対して、相手側としてもこちらの様子を伺っているからです。

ビジネスシーンでは、バランス良く折り合いのつく決めごとが求められます。

片方が大きく利益を得て、片方が大きく損失を出すような結果になってはならないからです。

つまり、丁度よく折り合いが付く調整が可能かどうかを問い合わせることを、「先方に打診してみます」と表現するのが、ビジネスシーンでの正しい使い方になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「先方に打診してみます」は、ビジネスシーンでとてもよく使われている言葉です。

相手と折り合いをつける相談をしてみる取り組みが「打診」です。

診察で打診機を用いて健康状態を観察する様子は、ビジネスシーンで「相手の様子を伺うさま」をイメージさせます。

相手を不愉快にさせてしまう「打診」とならぬよう、気配りのある取り組みを進めていきたいものです。