この記事では「なんなりとお申し付けください」について解説をします。
「なんなりとお申し付けください」とは?意味
どんなことでも言ってくださいという意味です。
自分をへりくだり、相手を敬ったいい方になります。
「なんなり」には、どんなことでもという意味があります。
「お申し付け」は「申し付ける」に「お」をつけて丁寧にした言葉です。
「申し付ける」は「言いつける」の謙譲語で、命令するという意味があります。
何かを命令されるのは話し手の側です。
「ください」は相手に要望をする意です。
「なんなりとお申し付けください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
どんなことでも行うように言ってくださいと、相手に伝えるときに使用する言葉です。
自分を低くしたいい方なので、目上の人などに使用できます。
また、店員がお客に対しても使います。
ホテルでの宿泊で考えてみます。
ホテルのフロントには、客の対応をするスタッフが常に待機しています。
コンシェルジュと呼ばれる職に就いている人は、レストランの予約、タクシーの手配など、お客の要望に応えています。
この人は、ホテルを利用する人のさまざまな要望に応える仕事をしているのです。
始めてホテルを利用する人や、コンシェルジュという職業を知らない人は、この人にタクシーの手配などをお願いしてもよいことを知らないかもしれません。
「私にはどんなことでも訊いていいですよ」「どんなことでも頼んでください」といったことを伝えたい場合「なんなりとお申し付けください」という言葉を使用します。
何でも言ってくださいと相手に伝えているので、何でも聞くようにします。
無理なことをいわれても、一応は耳を傾けるようにします。
それをするのが不可能な場合は、相手を怒らせないように丁寧に無理なことを伝えます。
「何でも」といっているので、できるだけ相手の要望に応えるようにします。
「なんなりとお申し付けください」を使った例文
・『フロントまでなんなりとお申し付けください』
「なんなりとお申し付けください」の返答や返信例
何でも言ってよいといわれているので、どんなことでも言って構いません。
しかし、言ってよいのはそのことと関係がある事柄です。
ホテルのフロントだったら、タクシーの手配、飲食店の予約、観光の質問など、ホテル周辺と関係がある事柄を言います。
この言葉は、自分の愚痴などをいってもよいという意味ではありません。
「申し付ける」は命令するという意味がありますが、偉そうな態度にならないようにします。
まとめ
どんなことでも命令してくださいという意味を伝えたいとき、こういった丁寧な言葉を使用します。
「なんなりと」という言葉を使うと、ひとつひとつの事柄をあげずに済みます。