この記事では、日常でもビジネスの場でもしばしば使われる慣用句の「嬉しい限りでございます」の意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「嬉しい限りでございます」とは?意味
「嬉しい限りでございます」の慣用句でキーとなる言葉の「嬉しい限り」について、まず説明します。
「嬉しい限り」の読みは「うれしいかぎり」で、「この上なく嬉しい」ことを表現する言葉です。
ここで使われている「限り」は、「この上なく」や「極み」という意味を持っており、そこから「嬉しい限り」は、「この上なく嬉しい」との意味になるのです。
次に続く「ございます」の言葉は、「存在する」ことを意味する「ある」の丁寧語です。
従って、「嬉しい限りでございます」は、「この上なく嬉しいです」と言う意味の丁寧語表現と言えます。
また、「嬉しい限りでございます」は、「大変光栄でございます」、「至極の喜びでございます」や、「感激しております」などと言い換えることが出来ます。
「嬉しい限りでございます」の上司や目上に使うときの注意点
「嬉しい限りでございます」の慣用句の「ございます」は丁寧語であり、敬語表現となっているため、目上の人に使っても問題ない言葉です。
しかし、「嬉しい限り」の方は丁寧語でないので、
これを「喜ばしい限り」に言い換えた方が、さらに丁寧な表現となるので、ビジネスの場で取引先等の方に言う場合には、「喜ばしい限りでございます」とする方が良いと言えます。
また逆に、普段から付き合いの深い自分の直属の上司等に「嬉しい限りでございます」と使うと、何となく堅すぎる表現で、よそよそしく感じる場合もあり、そんな際には「嬉しく思います」とした方が良いと言えます。
以上の様に、目上の人でも、その関係性に配慮して、さらに敬意を強めた丁寧語表現としたり、少しフランクな言葉に換えたり、臨機応変な対応ができる表現力を身に付けることが大切と言えます。
「嬉しい限りでございます」を使った例文
・『このような名誉ある賞をいただき、嬉しい限りでございます』
・『プロジェクトの結果に対して、そこまでのご評価をいただき、本当に嬉しい限りでございます』
・『コロナ禍でも。多くの方々に来店いただけたことは、嬉しい限りでございます』
「嬉しい限りでございます」の返答や返信例
「嬉しい限りでございます」の慣用句は、こちらが相手を高く評価したり、褒めたりした場合に、その言葉に感謝する意思を込めて返される言葉です。
従って、「嬉しい限りでございます」との言葉で、喜びや感動の言葉を告げられた場合には、相手との関係性に配慮しつつ、さらに精進してより良い成果を上げることを期待している主旨の言葉を返されるのがお勧めです。
まとめ
「嬉しい限りでございます」は、「この上なく嬉しいです」と言う意味の、丁寧語表現です。
敬語であることから目上の人にも問題なく使える言葉です。
さらに敬意を高めたい場合には、「喜ばしい限りでございます」と言い換え、逆に少しフランクな表現にすべき場合には「嬉しく思います」とするのが、お勧めです。