「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンよく使われる表現の「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」とは?意味

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」の慣用的表現を、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。

まず、「なにとぞ」とは、「どうぞ」「どうか」と同義で、相手に強く願う気持ちを表す言葉です。

次の「窮状」の読みは「きゅうじょう」で、「貧困等のために、困り果てている状況のこと」で、ビジネスでは「自社や自分では解決が難しく困り果てている状況」の意味で使われます。

また、最後の「ご賢察」は、「推測することや、察すること」に敬意を込めた言葉である「賢察」に、さらに敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

従って、「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」「どうか、解決が難しく困り果てている状況をお察しいただき」と言った意味の敬語表現となります。

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」の表現では、「事情や、状況」ではなく、「窮状」を使うことで、より困った状態や切迫した状態であることを強く訴える表現となっています。

そのため、この表現を使った場合は、相手の方により強いプレッシャーを与えることになります。

従って、何かをお願いする際に、常に使うのではなく、本当に困り果てた時にのみ使うべき表現と言えます。


「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」を使った例文

・『なにとぞ窮状をご賢察のうえ、ご協力いただきますようお願い申し上げます』
・『なにとぞ窮状をご賢察のうえ、ご支援の程、重ねてお願いいたします』
・『なにとぞ窮状をご賢察のうえ、ご多忙とは存じますが、ご指導の程お願い申し上げます』

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」の類語や言い換え

「なにとぞ」の類語としては「どうか」「どうぞ」が挙げられます。

また、「窮状」の類語としては、困り果てている状態や、切迫している状態の表現は弱くなりますが、「事情」「状況」が挙げられます。

そして、「ご賢察」の類語としては「お察し」「ご推察」「お汲み取り」が挙げられます。

従って、「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」は、それぞれの類語を組み合わせて、例えば「どうそ、事情をお察しいただき」や、「どうか、苦しい状況をお汲み取りのうえ」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」「どうか、解決が難しく困り果てている状況をお察しいただき」と言った意味の敬語表現となります。

本当に困り果てて、相手の方に何かをお願いする場合に使われる表現で、依頼する際に毎回のように使うべきではないと言えます。