「買う」の敬語とは?
言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解説していきます。
「買う」の意味
「買う」とは、金銭を払って何かを自分のものにすることです。
日本語では、お金に関する言葉は遠回しに表現することが多いため、「買う」を言い表すのには、言葉選びに注意が必要です。
ここでは、その用法について見ていきましょう。
「買う」の敬語での使い方や表現方法
「買う」という言葉には尊敬語と丁寧語がありますが、謙譲語はありません。
例えば上司や取引先など目上の人が「買う」場合は、「お求めなる」や「ご購入になる」を使います。
「求める」は「買う」の婉曲表現です。
「多くのお客様がこの商品をお求めです」のように使います。
「お買いになる」という言い方もできますが、日本語では「買う」という直接的な言葉を避ける傾向にあるため、やや不自然に聞こえます。
丁寧語では、単純に「買います」になります。
「買う」の言い換えや使用例
・『安くなっておりますので、ぜひお買い求めください』
・『当店でお買い上げいただいた商品に不備があったようです。申し訳ありません』
・『毎度のご利用ありがとうございます。』
「買う」に謙譲語がないのは、買うという行為が売り手と買い手で成立しており、常に買い手が売り手より立場が上にあるからです。
そのため、買い手の行為に謙譲表現を用いるのは不適切です。
たまに「買わせていただきます」という表現を聞きますが、非常に不自然で、慇懃無礼に聞こえます。
自分が誰かに買ってあげる場合でも、「買って差し上げる」と言い、直接「買う」を謙譲語にはしません。
まとめ
「買う」という言葉は、日常会話だけでなく、ビジネス会話においてもよく出てきますが、間違って使いがちです。
しっかりと違いを勉強して、正しく使えるようにしましょう。