「不退転の決意」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「不退転の決意」とは? ビジネス用語【一語】

「不退転の決意」を解説していきます。

知っていると、ためになる言葉を覚えていきましょう。

「不退転の決意」とは?意味

不退転の決意(ふたいてんのけつい)とは、覚悟をもって立ち向かうこと。

何があっても後に引かない、強い志をあらわします。

大きな仕事に取り組むときの決意表明として用いられるフレーズです。

「不退転の決意で臨みます」「不退転の決意でチャレンジして参ります」のように、前向きな言葉とセットにしてつかいます。

もともと不退転というのは、仏教の言葉です。

厳しい修行から逃げ出さないこと、後戻りしない姿勢を示しています。

どんな困難があってもやる気と根性で乗りきること、与えられた職務を全うしていく志をあらわします。

政治家の所信表明演説でもよく耳にする、爽やかで熱意あふれるフレーズです。

「不退転の決意」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「不退転の決意」は、自分の役職に精一杯とりくむことをあらわします。

「一生懸命がんばります」という前向きな思いをアピールできます。

そのため上司から昇進を言い渡されたとき、重要な役目を与えられた場合などの返答文に応用できます。

同じような言葉に「不退転の覚悟」「不退転の心」もあるため、アレンジしやすい文言です。

「不退転の覚悟で進みます」「不退転の心を忘れずに取り組みます」など言い換えができます。

また不退転の決意は人生のターニングポイントになる、とても重要なシーンで使います。

そのため通常業務を言い渡されたときに「不退転の決意で臨みます」と答えると言葉だけが浮いてしまい、大袈裟に聞こえます。

言葉の重みを?みしめるためにも、ここ一番の大勝負にだけ、用いていきましょう。


「不退転の決意」を使った例文

・『支店の従業員と共に不退転の決意で、力をあわせて励んでいきます』
・『不退転の決意で臨みます。どうぞ宜しくお願い致します』
・『不退転の決意で努めてまいります。ご指導ご鞭撻を賜りますようお願いいたします』

「不退転の決意」の返答や返信例

「不退転の決意」という連絡がきたら、どのように返答すればいいのでしょうか。

このような熱意ある言葉が使われるのは、昇進や栄転などおめでたい場が多いです。

そのため、気の利くメッセージをひと言添えてあげると場が盛り上がります。

相手が部下であれば「就任おめでとう。

これからの活躍を期待しています」
「これもひとえに、日頃の努力のたまものです。

これからも体調に気を付けて仕事に励んでください」
などを送ります。

嬉しいニュースを、一緒に喜んであげましょう。

まとめ

「不退転の決意」の意味と使い方をおさらいしました。

「不退転の決意」は新しい役職を与えてもらったとき、返答文としてつかいます。

「不退転の決意で臨みます」として用います。

やる気をアピールできる、とても良い言葉なので覚えておきましょう。