この記事では「遠路お越しいただき」について解説をします。
「遠路お越しいただき」とは?意味
遠いところからやってきてもらって、という意味です。
「遠路」には、遠い道のりという意味があります。
遠いとは空間的にどれくらいの隔たりがあることをいうのか、定義はありません。
「お越し」は「行くこと」「来ること」の意の尊敬語です。
相手がどこかに行ったり、来たりすることを敬った言い方です。
「いただき」は「いただく」のことを指し、「もらう」の謙譲語になります。
「もらう」には、頼んだり贈られたりして受け取り自分のものとする、他人の行為によって自分が利益を受ける、お願いをしてある行為をさせるという意味があります。
「遠路お越しいただき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、遠いところからやってきてくれた人に対して述べるものです。
この後にはお礼の言葉が続くことが一般的です。
遠いところからわざわざ来るのは大変なことで、それなのに来てくれたのはありがたいことです。
そのため、来てくれたことに対してお礼を伝えます。
たとえば、AさんがBさんのことを家に招いたとします。
Aさんの家までBさんが行くには、電車を使って3時間かかります。
Aさんがいる場所とBさんがいる場所には、距離があるといえます。
それでも、BさんはわざわざAさんの家まで足を運んでくれました。
そういったときに、相手を思いやったり、相手に感謝を伝えるために、このような言葉を用います。
「いただき」の部分は「くださり」とすることもできます。
「いただく」は、話し手側が依頼をして何かをしてもらうときに使用することが多いです。
「私があなたにしてもらった」という意味合いになります。
「くださる」は「あなたが私にしてくれた」という意味合いです。
「くださる」は「与える」「くれる」の尊敬語で、この表現でも失礼にはなりません。
「遠路お越しいただき」を使った例文
・『遠路お越しいただき、ありがとうございます』
「遠路お越しいただき」の返答や返信例
こちらが相手のところに行ったときのあいさつの際に、この言葉が伝えられます。
相手のあいさつが終わったら、こちらからもあいさつの言葉を伝えましょう。
遠いところからわざわざ大変だったかもしれませんが、そのことはできるだけ口にしないようにします。
そういったことを伝えてしまうと、相手を申し訳ない気持ちにさせてしまいます。
会えてうれしいという気持ちを示すと、よろこんでくれるはずです。
まとめ
この言葉は、遠いところからやってきてくれた人に対して述べるものです。
「わざわざ来てくれてありがとう」という気持ちを込めて用います。