「公表を控えさせていただきます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「公表を控えさせていただきます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「公表を控えさせていただきます」について解説をします。

「公表を控えさせていただきます」とは?意味

世間一般に発表することをやめさせてもらいます、といった意味です。

「公表」には、企業や政府などが正式の情報として世間一般に知らせることという意味があります。

非公式には知られていることも含めて、多くの人に向かって正式に知らせることもいいます。

「控え」「控える」のことで、配慮をしたり、欲望を抑えたりして、それをするのをやめておくという意味です。

「外出を控える」のような使い方をします。

「させていただき」「させていただく」のことで、相手に許しを求めることによって、その行為を遠慮しながら行う意を表します。

「ます」は敬意を表す語です。

「公表を控えさせていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、多くの人に向かって正式に何かを発表することはやらない、と伝えるときに使用をします。

不都合なことを知られたくないときに使うことが多いです。

たとえば、ある企業の今年の業績を知りたいという人がいたとします。

しかし、この企業は他の人たちに業績を知らせるつもりはありません。

業績を知られることで、同じ業界の他の企業との競争が激しくなることが予想されるため、知られたくないのです。

そのような知られたくないことがあるときに、このような言葉を用います。

「教えません」では角が立つ恐れがあるので、このような丁寧な表現をすることが望ましいです。

「させていただく」は、許しを得るとき、それによって恩恵を受ける事実や気持ちがあるときに使用をするものです。

この場合は、公表をしませんと相手に許しを求めており、公表しないことによって恩恵を受けるので、「させていただく」の表現を使用しています。


「公表を控えさせていただきます」を使った例文

・『申し訳ありませんが、公表を控えさせていただきます』

「公表を控えさせていただきます」の返答や返信例

何らかの事情があって知られたくないようなので、無理に聞き出すことは控えた方がよいでしょう。

相手の事情に配慮をすることが望ましいです。

しかし、不正なことをしており、その事実を隠しているようなら、きちんとそのことを公表するように求めた方がよいかもしれません。

ある事柄を公表させるのか、公表は控えてもよいのかは、そのときどきによって異なります。

まとめ

この言葉は、何かを正式に発表することはやらないときに使用をします。

知られたくない事柄があるときに用いるものです。

場合によっては「やましいことがあるのでは」と思われてしまうことがあるので、使う場面に注意が必要です。