「限界まで」という表現法についての解説です。
「限界まで」とは?意味
「限界まで」は、ビジネスにおいては、上限ぎりぎりまでという意味です。
なぜ、ビジネスで上限をぎりぎりまでどうこうだというのかですが、これは相手側に、こちらの要求がどこまで通るかを測っているがゆえになります。
つまり、この表現のポイントは相手側の不可能であるという言葉を聞き出す物差しのようなもので、こちら側が上限ぎりぎりまでと言えば、相手側が自分たちが可能な限界数値をここだと公表するため、相手側の限界をすることが可能です。
だから自分の会社の工場を「限界まで」と言ってフル稼働させる場合もこの言葉を使用して、限界値を知ろうと考えるわけです。
そうしないと実際の稼働とデータ上の予想値では違いが生まれるため、正しい生産個数を知ることができないということになります。
「限界まで」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「限界まで」は、ビジネスにおいては、相手側の限界値を知るために使用します。
なので、「受発注の個数について限界まで」と言い出せば、相手側は、自分たちが出荷できる商品の限界を知らせます。
そのデータを見て自分たちはどうしようかなというのがこの言葉になるため、注意すべく点は、この言葉は相手に無理を言っているのには変わりがないため、相手の限界を知るために使用する場合、注意すべきです。
相手側も限界を知られたくない場合、嘘をつくことがあり得るため、この言葉は「限界まで」と相手に言って必ずしも相手側の限界を示す言葉が返ってくるとは限らないということです。
「限界まで」を使った例文
・『限界まで工場のラインを動かしてください』
・『限界まで発注した場合、どの程度の個数を確保できますか』
「限界まで」の返答や返信例
「限界まで」についての返事は、相手側がこちらの限界を知りたいと言っているわけですから、素直に限界を教えてあげるとよいです。
なので、「限界まで工場を動かせ」と相手が言った場合、工場をフル稼働にすればよいだけでフル稼働して生産されたものが相手に対しての返事となります。
また、「限界まで発注した場合どうなる」という疑問であれば、○○個までなら用意できますと素直にこちらの許容範囲を伝えればそれが答えです。
まとめ
「限界まで」は、ビジネスにおいては、許容範囲までという意味なので、相手側に何かを頼む場合、許容範囲まで動かしてほしいという意味になり、相手の限界値を知ろうといいう目論見があります。
なので、初めから限界値はいくらであるというのを聞いてくる営業マンの人もいるのでそうした人の場合、「限界まで動かすとどうなる?」という問いに対して素直に、「フル稼働した場合、一日当たりの生産量は○○個です」と言えば、「限界まで」という言葉に対して答えを示したとなるのです。