「かねてより存じ上げておりました」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「かねてより存じ上げておりました」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「かねてより存じ上げておりました」について解説をします。

「かねてより存じ上げておりました」とは?意味

前から知っていました、という意味です。

「かねて」には、以前から、前からという意味があります。

漢字で書くと「予て」または「兼ねて」です。

「より」は、動作や作用の起点を表す語です。

「午前8時から開店をする」といった使い方をします。

この例の場合だと、開店をする起点が午前8時であることを意味しています。

「存じ上げる」は、「知る」「思う」の謙譲の意です。

自分の側を低めて表現することで、相手に対して敬意を表しています。

「ておりました」「ていた」の丁寧な言い方です。

「た」は過去や完了の意を表す語になります。

つまり、過去のある時点ですでにそうであったという意味になるのです。

「かねてより存じ上げておりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、以前から何かを知っていたことを伝える際に用います。

人の名前を知っていたというときに使うことが多いです。

AさんがBさんに会うのは初めてだとします。

初対面の人には、まずあいさつをします。

初めて会う人ですが、AさんはBさんの名前を以前から聞いており、Bさんという人がいることを知っていました。

その「知っていた」ということをこのような言葉で表現します。

「存じ上げる」「知る」「思う」の謙譲語で、この場合は「知る」の意で用いています。

「あなたのことは知っていました」でも同じ意味ですが、この表現では目上の人に対して失礼です。

目上の人に対しては「存じ上げる」など丁寧な言葉を使って伝えるようにします。

また、態度も大切です。

相手の方をみて、姿勢を正し、はっきりした声で伝えることで、よい印象を与えることができます。


「かねてより存じ上げておりました」を使った例文

・『○○さまのことはかねてより存じ上げておりました』

「かねてより存じ上げておりました」の返答や返信例

こちらのことを前から知っていてくれたようです。

知っていてくれるのはうれしいものです。

うれしく思ったのならば、その気持ちを伝えてみるとよいでしょう。

あいさつの際にこの言葉が述べられることが多いので、自己紹介をしましょう。

こちらのことを知っていても、自分の口から自己紹介をすることがあります。

そして、相手も自己紹介をするはずなので、その言葉に耳を傾けます。

「よろしく」の意を伝えれば、良好な関係を築けることでしょう。

まとめ

この言葉は、ある物事を前から知っていたと伝えるものです。

初対面の人とのあいさつの際に、その人の名前を知っていたというときに使われることが多くあります。

初対面のときは第一印象が大切なので、丁寧な言葉を使ってよい印象を持ってもらえるように気をつけてみてください。