「陥っております」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「陥っております」とは?
「陥っております」は、「陥っている」を敬語で言い換えた言葉です。
「陥る」とは、「悪い状態になる」や「悪くなる」との意味で使用される言葉です。
これは「落ち入る」が語源とされており、ネガティブな状態にある事を言い表す言葉なのです。
また、ここでは「おります」という言葉を使用しています。
「おる」は「いる」を意味する謙譲語です。
「いる」をこのように言い換える事で、敬意を示す表現になるのです。
これに丁寧語の「ます」を付与しています。
その結果「陥っております」という言葉になっているのです。
「陥っております」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「陥っております」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが仕事を進めていたとします。
すると、上司が状況を心配して、あなたに質問してきたのです。
このような場合には、「大変芳しくない状態に陥っております」と述べるとよいでしょう。
これにより、悪い状態になっている様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「おります」の使い方に注意しましょう。
これは「います」を謙譲語に言い換えたものですが。
「おる」を使用することで、謙譲語の意味に変化しているのです。
そのため、対等の相手に使用するべき表現ではありません。
過剰な敬語と受け取られないように、注意するとよいでしょう。
「陥っております」を使った例文
「陥っております」を使った例文を挙げます。
例文のように、「何に」陥っているのかを先に述べると、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『大変ひどい状態に陥っております』
・『とても悪い状況に陥っております』
・『リカバリできない事態に陥っております』
「陥っております」の類語と敬語での言いかえ
「陥っております」の類語と敬語を解説していきます。
「陥っております」の類似表現
「陥っております」の類似表現には、「なっております」があります。
「陥っている」と「なっている」は、同じような使い方ができる類似の言葉だと言えるのです。
「陥っております」の敬語表現
「陥っております」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「陥っています」に言いかえできます。
この場合は謙譲語の意味がなくなり、丁寧語の意味だけが残ります。
まとめ
このように「陥っております」は、悪い状態になっている場合に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。