「失礼を承知でお願いしますが」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「失礼を承知でお願いしますが」とは?
はじめに「失礼を承知でお願いしますが」の意味を解説していきます。
まず「承知」は自分に対して使う場合は「知っている事、了解している事」を示す言葉です。
このことから「失礼だと分かっているけどお願いする」という事を表現している言葉だという事が分かるはずです。
「失礼を承知でお願いしますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「失礼を承知でお願いしますが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、取引先との金額交渉の場面で、どうしてもいあと200万円の価格調整が必要だったとします。
この場合、相手が提示した金額は精査されている物なので、そこから下げる申し出をするのは失礼にあたります。
しかし、あなたはどうしても伝えなければいけないため「失礼を承知でお願いしますが、あと200万円減額していただきたく」と表現することでしょう。
このように、申し入れしにくいことを言う際の「前置き」として使える表現んなのです。
この言葉を使う場合の注意点は、失礼さの度合いです。
相手が、自分の立場を理解してくれ、言わざるを得なくて言っていると受け取れる場合は効果的です。
しかし、それ以外の場合で本当に失礼なことだと、この表現を使ったところであまり効果はないでしょう。
「失礼を承知でお願いしますが」を使った例文
ここでは「失礼を承知でお願いしますが」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、先に謝罪の言葉を述べる形になるので、続く言葉は相手への要求・依頼事項になります。
・『失礼を承知でお願いしますが、早急に対応ください』
・『失礼を承知でお願いしますが、10%減額願います』
・『失礼を承知でお願いしますが、明日出頭ください』
「失礼を承知でお願いしますが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「失礼を承知でお願いしますが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「失礼を承知でお願いしますが」の類似表現
まず 「失礼を承知でお願いしますが」の類似表現について解説します。
「承知で」は「承知の上で」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「失礼を承知でお願いしますが」の敬語表現
つぎに「失礼を承知でお願いしますが」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「お願い申し上げますが」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「失礼を承知でお願いしますが」という表現は、言いにくいことを伝えるには絶好のフレーズです。
うまく使う事で、交渉を有利に進める事に役立つこともあるため、覚えておくとよいでしょう。