「杜撰」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「杜撰」とは? ビジネス用語【一語】

「杜撰」というビジネス用語の意味・使い方・類語・英語を分かりやすく解説します。

「杜撰」とは?

「杜撰」とは、「ビジネスのやり方や考え方がいい加減でありきちんとしていないさま」を意味しているビジネス用語です。

「杜撰」の言葉は、「ビジネスの計画・実行や顧客への対応などがいい加減でミスも多い状態」を指し示しているのです。

「杜撰」の語源は、「宋の杜黙(ともく)の詩が定型詩のルールに従っておらずいい加減だったこと」に由来します。

そのため、「杜撰」には「詩文・文章に書いている内容に出典・典拠がないさま」の意味もあります。

「杜撰」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「杜撰」のビジネスでの使い方は、「ビジネスのアイデア・計画(ビジネスモデル)・実行がいい加減である場合やミス・問題が多い場合」に使うという使い方になります。

あるいは、「ビジネスにおける顧客・取引先への対応がきちんとしておらずクレームが来やすいさま」を指して「杜撰」の言葉が使われることもあります。

使うときの注意点は、「ビジネスのやり方やカスタマーとのやり取りがきちんとしていて問題がほとんどないとき」には使えないということです。


「杜撰」を使った例文

「杜撰」のビジネス用語を使った例文を紹介していきます。

・『ビジネスモデルを策定する段階から杜撰な考え方をしていたので、B社の新規ビジネスは初めから失敗するリスクが高いと踏んでいました』
・『杜撰なクレーム対応を続けていると、深刻な顧客離れを引き起こしてしまう恐れがあります』
・『焦って取引先と杜撰な契約をした結果、自社にかなり大きな損失を出すことになってしまいました』

「杜撰」の類語での言いかえ

「杜撰」という言葉の類語での言い換えを紹介していきます。

「杜撰」の類似表現

「杜撰」の類似表現には、以下のような言い回しがあります。

・『いい加減』
・『無責任』
・『適当』
・『やっつけ仕事』

杜撰」の言葉は、「いい加減な方法や考えによって物事を行うこと」を意味しています。

「いい加減にする」ということは、「無責任に物事をやるさま」「きちんとせずに適当な感覚ですること」につながっています。

「杜撰」とよく似た意味を持っている類似表現として、「適当にその場の勢いに任せてやる仕事」である「やっつけ仕事」も挙げられます。

「杜撰」の英語表現

「杜撰」を英語で表現すると以下のようになります。

・『carelessness』
・『sloppiness』
・『negligence』

杜撰」という言葉は、「注意力が欠けている」を意味する「carelessness」で表せます。

「いい加減なさま・だらしなさ」を示す「sloppiness」も使えます。

「negligence」には、「真面目にやらない・いい加減で怠慢なさま」といった意味合いがあります。

まとめ

「杜撰」というビジネス用語を徹底的に解説しましたがいかがでしたか?「杜撰」の意味・使い方・類語・英語について知りたいときは、この記事をチェックしてみてください。