この記事では、ビジネスでもよく使われる「これを契機に」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「これを契機に」とは?意味
「これを契機に」における「契機」とは、「きっかけや、動機」を意味する言葉です。
従って、「これを契機に」は「ある出来事を良いきっかけとして」と言った意味で使われる表現です。
この表現は、日常的にはこれまで余り態度が良くなかったことを「これを契機に改める」のように、良くない状況を転じる場合に使われることもありますし、もともと悪い状況ではないけれど、一層い状況に転じる場合にも使われる表現です。
「これを契機に」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいては、この「これを契機に」との表現は、初めて取引を行った相手の会社と、その後もお付き合いをしてもらいたいと言う意味を込めて、「これを契機に今後とも、宜しくお付き合い願えれば幸いです」の様に使われます。
相手の気持ちを後押しして、商機を拡大したい際に有効な表現と言えます。
また、自社の取り組みにおいて、将来に向けて変革する意思を込めて、「これを契機に新事業として、この分野に力を入れて行こうと考えています」の様にも使われます。
この「これを契機に」は敬語表現ではありませんが、もちろん目上の人や取引先の方にも使える表現です。
前後の言葉を敬語表現とすることで、全体として敬意を表す文章とする必要があることは、言うまでもありません。
「これを契機に」を使った例文
・『最初は心配していた新たな分野への挑戦でしたが、これを契機に今後は新規分野に積極的に取り組もうと思っています』
・『足を骨折して入院することになりました。これを契機に、長く続けて来た喫煙をやめようと思っています』
・『いつの間にか当社には大企業病が蔓延していました。課題認識のあった若手の新社長は、これを契機に会社の風土の変革を行おうと、最初に打ち出しました』
「これを契機に」の類似表現
「これを契機に」の類似表現としては、まず「これを機に」が挙げられます。
ここで使われている「機」は「契機」や「機会」と捉えることが出来、意味としては「これを契機に」とほぼ同じと言えます。
また、「これを好機と捉えて」との類似表現もあります。
こちらは、「これを契機に」の意味を説明的に表現したものと言え、こちらも同じ様な意味でしばしば使われます。
さらに、「これをチャンスと捉えて」との表現もよく使われます。
まとめ
「これを契機に」は「ある出来事を良いきっかけとして」と言った意味で使われる表現です。
類似の表現として、「これを機に」や「これを好機と捉えて」や「これをチャンスと捉えて」等が挙げられます。