「拝借願えませんでしょうか」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「拝借願えませんでしょうか」とは? ビジネス用語【一語】

「拝借願えませんでしょうか」とは?

ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。

「拝借願えませんでしょうか」とは?

「拝借願えませんでしょうか」は、何かを借りたい場合に使用できる言葉です。

しかし、この言葉は丁寧語を冗長に使用した誤用であると言えます。

「ませんでしょうか」を分解すると、誤用であるとの理由が分かるのです。

「ません」「ます」の否定形であり、「でしょうか」「です」の疑問形になっています。

つまり、丁寧語の「ます」「です」が二重に使用されているのです。

このような場合は「拝借願えませんか」「拝借願えないでしょうか」に言い換えるのが妥当です。

なお、「拝借」「借りる」を意味する謙譲語です。

これを相手にお願いする場合に、「拝借願う」という言葉で言い表せるのです。

「拝借願えませんでしょうか」のビジネスでの使い方、使うときの注意点

それでは、ビジネスで「拝借願えませんでしょうか」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。

たとえば、あなたが研修に参加したとします。

しかし、事前配布された資料を、持参し忘れてしまったのでした。

このような場合には、「大変恐縮ではございますが、資料を拝借願えませんでしょうか」と述べるとよいでしょう。

これにより、資料を借りたいと願う気持ちを、上手に言い換えて表現できるのです。

この言葉を使用する際には、「ませんでしょうか」の使い方に注意しましょう。

前述の通り、このような使用方法は誤用であると言えます。

しかし、比較的広く使用されている誤用のため、気が付きにくいものでもあるのです。

誤って使用する事のないように、十分に注意するとよいでしょう。


「拝借願えませんでしょうか」を使った例文

「拝借願えませんでしょうか」を使った例文を挙げます。

例文のように、拝借したい対象を述べるようにすると、自然な文章を作成できます。

なお、語尾は誤用であるため、「拝借願えますか」などに言い換えて使用するとよいでしょう。

・『少しだけ、ペンを拝借願えませんでしょうか』
・『大変恐縮ですが、資料を拝借願えませんでしょうか』
・『一時的に、お電話を拝借願えませんでしょうか』

「拝借願えませんでしょうか」の類語と敬語での言いかえ

「拝借願えませんでしょうか」の類語と敬語を解説していきます。

「拝借願えませんでしょうか」の類似表現

「拝借願えませんでしょうか」の類似表現には、「拝借くださいませんでしょうか」があります。

ただし、「ませんでしょうか」「ませんか」に言い換えて使用するべきだと言えます。

「拝借願えませんでしょうか」の敬語表現

「拝借願えませんでしょうか」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。

たとえば「拝借くださいませんか」に言いかえできます。

まとめ

このように「拝借願えませんでしょうか」は、何かを借りたい場合に使用できる言葉です。

しかし、「ませんでしょうか」は誤用になっているため、「ませんか」などに言い換えて使用するとよいでしょう。