「一顧だにしない」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「一顧だにしない」とは?
「一顧だにしない」は、全く顧みない場合に使用できる言葉です。
「一顧だに」は、「いっこだに」と読みます。
これは、「まったく顧みない」ことを言い表した言葉です。
「顧」という漢字を訓読みにすれば「かえりみる」となります。
これは、「振り返る」などの意味を持つ言葉なのです。
ここでは「一顧だにしない」とすることで、少しも振り返らないような様子を言い表しています。
まったく興味を持たずに、一度すらも振り返ってみない様子を「一顧だにしない」という言葉で表現できるのです。
「一顧だにしない」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「一顧だにしない」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある仕事でライバル企業に負けたとします。
しかし、それはライバル企業にとっては、特に重要な事案ではなかったのです。
このような場合には、「彼らは、今回の件など一顧だにしないでしょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、まったく顧みないであろう事を、上手に言いかて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「一顧だにしない」の使い方に注意しましょう。
これは、平易な表現になっています。
これを丁寧語で言い換えれば、「一顧だにしません」のように言いかえる事ができます。
使用する状況に合わせて、適切な言葉を選択するとよいでしょう。
「一顧だにしない」を使った例文
「一顧だにしない」を使った例文を挙げます。
例文のように、「何を」にあたる部分を付け加えると、自然な文章を作り出せるはずです。
・『彼らは今回の件を、一顧だにしないはずです』
・『このような事など、一顧だにしないと思います』
・『今回の案件などは、一顧だにしないのではないでしょうか』
「一顧だにしない」の類語と敬語での言いかえ
「一顧だにしない」の類語と敬語を解説していきます。
「一顧だにしない」の類似表現
「一顧だにしない」の類似表現には、「歯牙にもかけない」があります。
「一顧だにしない」も「歯牙にもかけない」も、まったく相手にしないという類似の意味を言い表しているのです。
「一顧だにしない」の敬語表現
「一顧だにしない」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「一顧だにしません」に言いかえできます。
なお、この場合は丁寧語の「ます」を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「一顧だにしない」は、全く顧みない場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。