この記事では「ご心配には及びません」について解説をします。
「ご心配には及びません」とは?意味
あれこれ気にかけることはありません、心配することではありません、といった意味です。
「ご心配」は「心配」に「ご」をつけて敬意を表す言い方にしたものです。
「心配」には、あれこれ気にかけて心を悩ますことという意味があります。
「ご」は他人の行為や持ち物を表す語について、その人に対する尊敬の意を表します。
「には」は「に」がついている部分を強調する意です。
「ここにはいない」などの使い方をし、この例の場合は「ここ」を強調しています。
「及び」は「及ぶ」のことで、~には及ばないの形で、~する必要がない、~しなくてよいという意味です。
「ません」は丁寧な打消しの表現です。
つまり、「~には及びません」は「~には及ばない」という意味になるのです。
「ご心配には及びません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、心配しなくてよいと聞き手に伝えるときに使用をします。
たとえば、締め切り間近の仕事があったとします。
部下がその仕事を担当しています。
上司に仕事の進行状況の報告はされておらず、締め切りまでに間に合うだろうかと上司は気にしています。
そこで、部下に声をかけてみました。
部下としては、余裕を持って仕事を行っているつもりです。
締め切りに間に合うように考えて物事を進めています。
心配する必要はないのです。
このような「心配する必要はありません」と伝えるときに、「ご心配には及びません」という表現を使用します。
他にも「問題ありません」「順調に進んでいます」などの表現もできます。
「ません」と打消しの表現を使わない方が、印象がよくなります。
心配する必要はないと言葉で伝えられても、やはりあれこれ気になってしまいます。
相手を安心させるためには、なぜそう言えるのか理由を伝えることが大切です。
「ご心配には及びません」を使った例文
・『ご心配には及びません。提出日までに間に合います』
「ご心配には及びません」の返答や返信例
この言葉だけ伝えられても心配してしまうことでしょう。
先のことを考えてもどうにもならないのですが、心配を解消するためには、今どのようになっているのかを把握することが大切です。
仕事の進行状況を尋ねたり、実際に自分が現場に行って確かめたりするとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、相手を安心させるためにや、気にする必要はないことを伝えるために用いるものです。
心配はないといわれても、やはり心配をしてしまうので、なぜそうなのか理由も伝えることが望ましいです。
そして、心配をかけないように、物事に取り組んでいきましょう。