みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「念のための確認ですが」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「念のための確認ですが」とは?
確認作業を行う際に、「念押し」であることを相手に伝えたのが「念のための確認ですが」という言葉です。
「念のため」は「万が一に備えて」という意味合いがあり、「確認ですが」は「認識を確かなものにするための作業」です。
「念のための確認ですが」の使い方や注意点
「念のための確認ですが」には、いくつかの意味合いがあります。
ビジネスシーンでよく使われているのは、「自分の認識の確実性を高めるため」が目的である場合、また、「相手からの連絡や報告を促すため」といった目的などがあります。
ですから、認識の確実性を高めることを「念のため」や「念押し」と表現できることが分かります。
「念のための確認ですが」を使う上での注意点としては、「相手から報告がない場面での用法」が挙げられます。
これは、上司から部下への“注意”や“忠告”のニュアンスが含まれていて、例えば、今日中に資料をまとめる指示を部下に出している経緯があり、退勤時間になっても部下から何も連絡や報告がない場面で、「念のための確認ですが」と切り出し、「もう資料はできているんだよね?」と「確認」をするケースがあるわけです。
この場合の部下のリアクションとしては、報告していなかったか、まだ作業が完了していないことになるため“冷や汗”をかくことになりそうです。
「念のための確認ですが」の言い換え
・『繰り返し確認させていただきますが』
・『再度確認になりますが』
・『念のため聞いておりますが』
・『念押しになりますが』
・『確認ですが』
・『確認させていただきたいのですが』
・『確認いたしますが』
・『万が一に備えて確認しますが』
・『万が一のための確認ですが』
・『念のため確認するけど』
・『念のため聞くけど』
・『確か』
・『報告がないようだけど』
・『報告がないから聞くけど』
部下からの報告がなく、致し方なく上司から報告を促す際の言い方としては、敬語表現は必要ありません。
むしろ、報告がないことを咎めるために“語気を強めて”伝える場合もあるでしょう。
例えば、「念のため確認するけど」や「報告がないから聞くけど」という表現は、「なぜ報告しないのか」という注意と「確認したいことがあるため急ぎ報告が必要」という意味合いを込めることが出来ると言えます。
この場合には、「作業が完了したこと」や「資料が出来ていること」などの確認を「念押し」している意味合いも含まれていることが分かります。
まとめ
いかがでしたか。
「念のための確認ですが」は、ビジネスシーンでとても大切な「確認作業」についての言葉です。
「念を押す」というニュアンスがありますが、あまり何度も念を押すと、「なぜ1回で理解できないのか」とも受け取られてしまう恐れがあるため、必要最低限で済むよう心掛けてください。
また、上司から「念のための確認ですが」と連絡があった場合には、「自分が何か大切なことを忘れていないか」を気付かせてくれる言葉であることも忘れてはいけません。