「感慨もひとしおのことと思います」を解説していきます。
気になるビジネス敬語を、正しく学びましょう。
「感慨もひとしおのことと思います」とは?
「感慨もひとしおのことと思います」は相手の気持ちに寄り添う表現です。
感慨とは、しみじみとした温かい気持ちになること。
ひとしおは、強い程度をあらわします。
喜ばしい出来事があったときの、先方の思いに共感する気持ちを示しています。
「感慨もひとしおのことと思います」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「感慨もひとしおのことと思います」は、おもに手紙で用いる表現です。
結婚や卒業など喜ばしい出来事があったとき、そのご家族にお送りする言い方です。
「とても嬉しいニュースが舞い込んだので、さぞお喜びでしょうね」というニュアンスが込められています。
ただ「ひとしお」は古風な言い方なので、現代のビジネスメールに書き添えると、ミスマッチに感じることもあります。
他の言い回しに変更するなど、現代風に整えて用いていきましょう。
「感慨もひとしおのことと思います」を使った例文
・『ご子息が卒業され、感慨もひとしおのことと思います』
・『ついに晴れの日を迎え、感慨もひとしおのことと思います』
・『この秋ご結婚とのこと。感慨もひとしおのことと思います』
「感慨もひとしおのことと思います」の類語や敬語での言いかえ
「感慨もひとしおのことと思います」の言いかえとして「心よりお慶び申し上げます」といいます。
栄転や就任のはなむけの言葉にもなる、ビジネスらしい言い方です。
「感慨もひとしおのことと思います」の類似表現
よく似た表現に「喜びもひとしおのことと思います」があります。
「喜びもひとしお」で嬉しいことがあった感動を示しています。
こちらも大和言葉が入っているので、おもに手紙で用いていきます。
「感慨もひとしおのことと思います」の敬語表現
さらに丁寧に伝えたいなら「益々のご活躍とご発展をお祈り申し上げます」といいます。
栄転が決まった、お祝いの言葉としても使えます。
ビジネス文ではよく耳にする言い方なので、覚えておくといいでしょう。
「感慨もひとしおのことと思います」の返答や返信例
お祝いにまつわる文を頂戴したら、丁寧に返信をおこないます。
「温かいお心遣い、ありがとうございます」や「これもひとえに、○○様のご協力のおかげです」なとお礼と感謝の気持ちを伝えていきましょう。
まとめ
「感慨もひとしおのことと思います」の意味と使い方を学びました。
この表現は、おもに私的な手紙で用います。
合格や結婚など家族におめでたい出来事があったときの、お祝い文として用います。
ビジネスシーンではあまり使用されないので、他の言い方もあわせて覚えておくと安心です。