この記事では「諸々、了解いたしました」について解説をします。
「諸々、了解いたしました」とは?意味
いろいろなことを了承しましたという意味です。
「諸々」には、いろいろなもの、多くのものという意味があります。
出かけるときには、服を着替える、髪型を整える、化粧をする、持ち物を確認するなど、いろいろなことをします。
このいろいろをまとめて「諸々」といいます。
「了解」は了承という意味で、事情をくみとって理解することをいいます。
「いたしました」は「いたす」「ます」「た」をつなげています。
「いたす」は「する」の謙譲語です。
自分の側の行為を低めて表現することで、相手に敬意を表します。
「ます」は敬意を表す語、「た」は過去や完了を表す語です。
「諸々、了解いたしました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、相手から提示された事柄を了承した意を伝えるときに用います。
「いたしました」は自分の側を低めて表現して、聞き手に対して敬意を表す表現なので、この部分は失礼にはなりません。
しかし、「了解」は場合によっては軽々しい印象を与えてしまいます。
親しい間柄の人からお願いをされたとき「了解」と返事をすることがありませんか。
そういった使い方をすることもある言葉なので、軽々しい印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、目上の人に対しては「了解」を別の表現に変えた方がよいでしょう。
似たような意味の言葉には、承知、了承があります。
承知は依頼などを受け入れること、事情を知ることという意味です。
了承は、事情をくみとって理解することをいいます。
「諸々」はいろいろなものを指す言葉なので、「諸々」と伝えられても何を指しているのかはっきりしません。
具体的に示せる場合は、具体的な事柄をあげた方がよいでしょう。
「諸々、了解いたしました」を使った例文
・『諸々、了解いたしました。早速準備をはじめます』
「諸々、了解いたしました」の返答や返信例
何を了解してくれたのかによって、返事の内容が変わります。
「これこれをやってください」とお願いした事柄を了解してくれたなら、お願いを引き受けてくれたことにお礼を伝えます。
「こうして欲しい」という要望をできるだけ具体的に示すと、望んでいた通りの行動をしてくれることが期待できます。
「日程を変更してください」というお願いを受け入れてくれたときにもお礼を伝えます。
他の日に変更をする場合は、希望の日も伝えます。
まとめ
この言葉は、何かを受け入れるとき、事情をくみとって理解したときに用います。
相手によっては適切ではない言葉遣いなので、伝える人にあわせて表現を変えてください。