「承服できない」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「承服できない」とは?
はじめに「承服できない」の意味を解説していきます。
まず「承服」は「相手の意見や指示に納得の上で受け入れる事」を示す言葉です。
これに対して「できない」を付けているのでおおむね「受け入れられない」という意味と考えると、分かりやすいでしょう。
「承服できない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「承服できない」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、取引先企業から来年度の販売価格の値上げ相談がありました。
市場の原価高騰を理由に20%の価格アップを相談してきたのです。
しかし、手元の資産によれば、販売価格ベースであれば10%の値上げで十分に成り立つはずでした。
そのような場合に、あなたは取引先の担当者に向かった「このような値上げは、承服できない」と伝えるとよいでしょう。
あえてこの表現を選択する背景には、「受け入れられませんね」というよりも、強い意志を表明できるからです。
この言葉を使う場合の注意点は、文語中心に使う表現であることです。
もちろん口語でも使えますが、あまり一般的ではありません。
そのため、使用する場合は相手と場所を選ぶとよいでしょう。
「承服できない」を使った例文
ここでは「承服できない」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り、少し怒りを含む場面での使用がフィットする表現と言えるでしょう。
・『価格アップなど、承服できない』
・『その方針については、承服できない』
・『そんな計画には、承服できない』
「承服できない」の類語や敬語での言いかえ
それでは「承服できない」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「承服できない」の類似表現
まず 「承服できない」の類似表現について解説します。
「承服」は「承諾」や「受け入れ」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「承服できない」の敬語表現
つぎに「承服できない」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「承服できません」や「承服いたしかねます」という言い換えが可能です。
この場合、敬語表現にすることで丁寧ではありますが、しっかりと自分の意思を伝える表現にもなっているのです。
まとめ
このように「承服できない」という表現は、口語で使う機会は少ないでしょう。
しかし、ここぞという場面で使うと、周囲に威圧を与える効果も期待できるので、覚えておくとよい表現であるとも言えます。