この記事では「データを拝見致しました」について解説をします。
「データを拝見致しました」とは?意味
データを見ましたという意味です。
「拝見」は見ることをへりくだっていう語です。
見るのは話し手で、自分の側の行為を低めて表現しています。
自分を控えめに表現することで、相手を敬うことができます。
「致しました」は「いたす」「ます」「た」をつなげています。
「いたす」は「する」の謙譲語で、自分の側の行為を低めて表現することで、相手に対して敬意を表すものです。
「ます」は敬意を表す語、「た」は過去や完了を表す語になります。
つまり、データを見たのは過去のことなのです。
「データを拝見致しました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かのデータを見たことを伝える際に用います。
データを見たのかと尋ねられたときや、そのデータについて話し合いをしたいときに用いるものです。
「ました」と過去について表す表現なので、すでに見ている場合だけをいいます。
「このデータを見るように」と資料を渡されたとします。
データをすべて見るには時間がかかります。
データを渡されたその場ですべてを見ることはできないので、時間をかけて目を通しました。
そして、見終わったのでそのことを伝えて、データに関することを話し合いたいと思ったとします。
そのときに、この言葉を伝えます。
「拝見」は「見ること」の謙譲語、「いたす」は「する」の謙譲語で、「拝見致しました」は二重敬語になっています。
しかし、この表現が定着しているので、この形で使われることが少なくありません。
二重敬語にしないように表現するなら「拝見しました」となります。
「致しました」を使うのであれば、「確認致しました」などとします。
「データを拝見致しました」を使った例文
・『○○についてのデータを拝見致しました』
「データを拝見致しました」の返答や返信例
見ましたという報告のだけの場合は、「わかりました」の意を伝えます。
見たデータについて話し合いをするなら、この後にそのデータについて意見をかわします。
データを見ていないと意見をいえないので、意見をかわすことで、本当に相手がそのデータを見ているのかがわかります。
データから、今後の方針を考えることもあるでしょう。
どうするかを考えて、相手に指示を出していきます。
適切な行動をとってもらえるように、具体的な指示を出しましょう。
まとめ
この言葉は、自分が資料を見たことを伝える際に述べるものです。
見たのは自分である点に注意をしてください。
また、この表現は二重敬語になっています。
この表現が定着していますが、他の表現に変えてみましょう。