この記事では「そのようなことはいたしかねます」について解説をします。
「そのようなことはいたしかねます」とは?意味
そういったことはできません、という意味です。
「そのよう」は、そういうふう、そんなという意味になります。
「その」は空間的・心理的に近い物事や人、聞き手が直面している事柄や場面、今話題にでている事柄を指す言葉です。
「よう」はありさま、ようすを意味します。
つまり、「そのよう」は、今話題にでている事柄を指しているのです。
「いたし」は「いたす」のことで、「する」の謙譲語です。
自分の側の行為を低めて表現することで、相手に敬意を表します。
「かねます」は「かねる」と「ます」をつなげています。
「かねる」は動詞の連用形につくと、~しようとしてできない、~することが難しいという意味になります。
「ます」は敬意を表す語です。
「そのようなことはいたしかねます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、相手から求められている事柄に応じられないときに述べます。
たとえば、ある商品を1000個納品してくださいと依頼を受けたとします。
大量注文をするので、値引きをして欲しいともお願いされています。
商品1000個の納品には応じることはできますが、値引きの要求には応じることができません。
そのようなことはできないのです。
そういったときに、断るために「そのようなことはいたしかねます」という言葉を使います。
「そのよう」は今話題にでている事柄を指しています。
そのため、一度も話題にでていない事柄、話題にでていてもそれがずっと前のことの場合は「そのよう」という言葉は使いません。
そういったときは、具体的にその事柄をあげます。
何かを断るときには相手の気持ちに配慮して、「申し訳ありませんが」など一言添えることが望ましいです。
「そのようなことはいたしかねます」を使った例文
・『申し訳ありませんが、そのようなことはいたしかねます』
「そのようなことはいたしかねます」の返答や返信例
こちらの要求には応えてもらえないようです。
その場合、いくつかの対応の仕方が考えられます。
まず、あきらめるです。
要求は通らないものだとしてあきらめます。
他には、話し合いをして何とか要求を通すという方法もあります。
よく話し合って、こちらの考えを理解してもらうことで、要求を受け入れてくれる可能性があります。
まとめ
この言葉は、何かを断るときに用いるものです。
相手を突き放しているような印象を与えないために、気遣いを示す一言を添えることが望ましいです。
できるだけ穏やかに伝えられるように、表現を考えてみてください。