「お呼び立てしてしまい」とい表現法についての解説です。
「お呼び立てしてしまい」とは?意味
「お呼び立てしてしまい」は、こちらから対象となる人物を呼び出したという意味です。
なので、この言葉は、事実として、こちら側の意思で相手を呼び出したのでどうであるという会話に続く前置きになります。
ここから、「お呼び立てしてしまい申し訳ありません」と会話がつながれば、自ら相手を呼び出したことについて謝罪をする表現へと変化します。
なお、謝罪ではなく、呼び出したのは当然だという言い回しにも可能で、「お呼び立てしてしまいましたが、どうしてもお話することがあります」と切り出せば、呼び出したのは当然だという前置きになり、かつ、呼び出したという事実について残念であるという表現も可能です。
「お呼び立てしてしまい」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お呼び立てしてしまい」はビジネスでは相手を呼び出したということについて使用し、呼び出したからどうであるという会話にもっていくために使用します。
ただし、「お呼び立てしてしまいました」という表現にすると、これは、呼び出したことは残念であるという意味になり、当然の結果として残念なことを伝えるという印象になるので「してしまい」と「してしまいました」は使い分けることが重要なポイントになるでしょう。
「お呼び立てしてしまい」を使った例文
・『お呼び立てしてしまいましたが、どうしてもお伝えしたいことがあります』
・『お呼び立てしてしまい申し訳ありません』
「お呼び立てしてしまい」の返答や返信例
「お呼び立てしてしまい」についての返答は、内容がどのようなものであるかが返事になります。
なので、内容が呼びだしたことについて残念なことを伝えるという内容で、かつ契約の打ち切りという話であれば、「そうですか」と言って納得するか、「なぜですか」と言い説明を求めるというのが返事になるでしょう。
まとめ
「お呼び立てしてしまい」は、まず謝罪から入る相手を呼び出したことに対する謝罪のワードであるというわけではありません。
相手側よりも強いパワーバランス化にある企業の場合、相手に対して、残念な結果を伝えかつ、その結果は当然だという言い回しにできるのが「お呼び立てしてしまいましたが」という表現なので、この表現は必ずしも、謝罪から入り呼び出したことについて謝罪する言葉ではないということです。
よって、中には、こちら側が呼びだしたのは当然で呼び出したことについては自覚があるよね?という形で話が始まり、残念ながら、契約破棄ですという流れの会話にもなり得るので「お呼び立てしてしまい」はあまり前向きの会話になると考えてはならないのです。