この記事では「出過ぎたことを申しますが」について解説をします。
「出過ぎたことを申しますが」とは?意味
自分の身分を超えたことを言いますが、といった意味です。
「出過ぎ」は出過ぎることで、必要以上にかかわろうとするさま、適当な程度を超えているさまという意味があります。
差し出がましいともいいます。
「出過ぎた」の「た」は、実現していない事柄を仮に実現したとして言う意や、動作や作用の確認の意があります。
「申します」は、「言う」の謙譲語の「申す」に、敬意を表す「ます」をつなげています。
何かを言うのは話し手です。
「出過ぎたことを申しますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、自分の身分で言うのは程度を超えているかもしれない、でしゃばったことかもしれないというときに用います。
たとえば、上の立場の人たちがAプランとBプラン、どちらがいいかを話し合っていたとします。
その場に部下も一緒にいます。
決定権は主に上の立場の人たちが持っており、上の立場の人たちはAプランにしようという決意をほぼ固めていました。
しかし、部下はBプランの方がいいと思っています。
上の人たちは短期的な考えでAプランを選んでいるようです。
しかし、長期的に見れば、Bプランの方が得をする可能性が高いです。
そうは思っていても、上の人たちが決めることに口を出すのは出過ぎた行動です。
それでも伝えたい、そんなときにこの言葉を用います。
いきなり自分の意見をいうよりも、このような言葉をクッション言葉として用いると、角が立ちにくくなります。
自分の側の行為を低めて表現することで、相手に対して敬意を表しているので、失礼にはならない言い方です。
「出過ぎたことを申しますが」を使った例文
・『出過ぎたことを申しますが、そのプランはやめたほうがよいと思います』
「出過ぎたことを申しますが」の返答や返信例
「ますが」の後に意見が述べられるので、それを聞きましょう。
出過ぎたこととは思っても、相手の話を聞くことは大切です。
その話の中には、自分では思いつかなかったような発想があるかもしれないし、企業にとってメリットになることもあるかもしれません。
「自分よりも下の立場のくせに偉そうな」と思わず、話に耳を傾けましょう。
途中で口を挟まず、最後まで聞いてください。
何を話すのかによって変わってきますが、その後にこちらの意見を述べます。
まとめ
この言葉は、自分の身分で言うのは差し出がましいと思うときに使用をします。
目上の人に対して自分の考えを述べることに抵抗があるかもしれませんが、意見があるときには、はっきりと伝えてみましょう。
意見を言うことで何かが変わるかもしれません。