「お口汚しにどうぞ」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お口汚しにどうぞ」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネス用語の「お口汚しにどうぞ」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。

「お口汚しにどうぞ」とは?意味

「お口汚しにどうぞ」とは、「大したものではないが食べてくれ」という意味を持つビジネス表現です。

「お口汚しにどうぞ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「お口汚し」というのは手土産など食べ物を相手に手渡す際に使う謙譲表現です。

本来は大した味も栄養もなくただただ口を汚すだけのものであるという意味になりますが、実際にそのような何の役にも立たない食べ物ではなくあくまでも自分が渡したものは大したものではないとへりくだっているときに使う表現です。

ビジネス用語として使われる場合は「それほど大したものではない」「取り立てて特別なところがない」といったような意味合いで使われ、あまり気を使わなくてもいい食べ物であることを強調しています。

「お口汚しにどうぞ」という言葉には渡した手土産や贈り物を大層に取り扱うことなく気軽に食べて欲しいという気持ちが込められています。

自分が相手に渡すものに対しておおげさなものではないとへりくだって伝えている言葉ですが、最近はこのような表現を好まない人が増えています。

あくまでも謙遜の言葉ではあるのですが口汚しにしかならないものをわざわざ相手に渡すのは失礼だと考えると「美味しいので召し上がってください」などのようにとストレートに伝えた方がいいという意見があるのにも同意できます。

ビジネスマナーとしては「お口汚しにどうぞ」という表現は現在のところ広く認められていますが、若い世代の反応から見ると近い将来相応しくない表現とみなされる可能性も否定できません。


「お口汚しにどうぞ」を使った例文

・『大したものではありませんがお口汚しにどうぞ』
・『土産の饅頭ですがお口汚しにどうぞ』
・『お口汚しにどうぞ、と手土産を渡される』

「お口汚しにどうぞ」の類語や敬語での言いかえ

「お口汚しにどうぞ」は人によって受け止め方に違いがあるので場面に合わせてよりふさわしい言葉に言い換えると安心です。

「お口汚しにどうぞ」の類似表現

・つまらないものですが
手土産は贈り物を渡す時にへりくだって言う時の定番の言い方です。

渡したものが大したものではないと伝えることで気遣い無用であることを示しています。

「お口汚しにどうぞ」の敬語表現

・お口汚しになってしまいますがよろしければお召し上がりください
目上の人に対しても使えるかなり丁寧な言い方です。

「お口汚しにどうぞ」の返答や返信例

・いただきます
食べるよう勧められているので食べる意思があることを伝えましょう。

手土産として渡された食べ物なら相手と一緒に食べても構いません。

まとめ

「お口汚しにどうぞ」は食べ物を渡す時に使われる定番の表現です。

最近は過剰な謙譲表現が嫌われる傾向にあるので使う場合は相手に不快感を与えないよう注意してください。