この記事では「一点ご確認させてください」について解説をします。
「一点ご確認させてください」とは?意味
何かを確かめたいとき、指摘したいときに用いる語です。
「一点」には一つの点、一つの場所、わずかという意味があります。
この言葉を使うのは、確認したいことが1つの場合です。
「ご確認」は「確認」に「ご」をつけて丁寧にした言葉です。
確認には、はっきりと認めるという意味があります。
「させて」は「させていただく」などの形で用いて、その行動をすることに対して相手からの許しを求める意を表します。
相手に敬意を表す語です。
「ください」には相手に何かを求める意味があります。
「一点ご確認させてください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
確かめたいことがあるとき、何かを指摘したいときに使用をします。
たとえば、資料に誤りの記載があったとします。
このことを伝えるときに「ここが間違っています」というと、批難しているように受け取られてしまうことがあります。
「一点ご確認させてください」というと、批難のように受け取られにくいです。
間違いを指摘すると相手は嫌な思いをするのではないかなど考えてしまい、言いにくいことがあると思います。
しかし、仕事では間違いのままにしておくと、トラブルにつながる可能性があるため、指摘はした方がよいでしょう。
また、本当に間違っているのかを確認すれば、自分がもやもやとすることがありません。
この言葉を使うのは、確認したいことが1つだけのときです。
2つも3つもあるときには使用しません。
言われた方は「確認するのは1つだけなのだな」「すぐに用事は済むだろう」と考えます。
一点といいながらいくつも確認をしていては、相手に時間をとらせることになってしまいます。
「ご確認」と「ご」をつけて丁寧にしているので、目上の人や取引先に対して使うのが一般的です。
自分と同等のものや下のものに対しては、「ご」をつけず「確認」とし、「させてください」ではなく「してください」などとします。
目上の人に使う場合でも「させてください」よりも「お願いします」などとすれば、相手への気遣いが感じられます。
「一点ご確認させてください」を使った例文
・『お忙しいところ申し訳ありませんが、一点ご確認させてください』
「一点ご確認させてください」の返答や返信例
確認したい内容についてしっかりと目を通し、問題がなければそのことを伝えます。
間違いを指摘されたとき、自分が間違っていたならそのことを認めるようにします。
間違えたことを恥ずかしく思い、認めたくないこともあるでしょう。
だからといって、他の誰かのせいにしてはいけません。
自分の間違いを認めずに誰かのせいにすると、人柄を疑われてしまいかねません。
間違いを認め、正しいものに直します。
まとめ
この言葉は、何かを確かめたいときや、間違いを指摘するときに用います。
はっきりと間違っているというよりも、こういった言葉を使った方が非難している印象が薄くなります。