「一概に言えない」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「一概に言えない」とは?
はじめに「一概に言えない」の意味を解説していきます。
「一概には」は「おおよその傾向に基づきひとまとめにして扱うこと」を意味する言葉です。
このような長い意味を一単語で表現できると考えると、非常に効率的な表現とも言えます。
「一概に言えない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「一概に言えない」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、30代をターゲットにした商品を開発・販売しました。
販売データを見てみると、購入者の80%が30代でしたが、なぜか80代の購入者が15%もあったのです。
このような場合に「30代がターゲット層だと思っていたが、これは一概に言えない」と使うことができます。
おおよその傾向である80%はあるものの、残り15%の分布も捨て置ける比率ではないため、このような表現が使えるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、否定表現とセットで使う事です。
「一概に言えない」とは使いますが、「一概に言える」とはあまり使わないのです。
ただし、この場合は必ずしも文法的に誤りというわけではないのが、難しい所ではあります。
「一概に言えない」を使った例文
ここでは「一概に言えない」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文から分かる通り「言えない」対象を補足した表現を加える使い方も可能です。
・『この傾向からは、一概に言えない』
・『データだけからは、一概に言えない』
・『あなたの仮設では、一概に言えない』
「一概に言えない」の類語や敬語での言いかえ
それでは「一概に言えない」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「一概に言えない」の類似表現
まず 「一概に言えない」の類似表現について解説します。
「お力添え」は「一概に」や「ひとまとめに」と言い換えることができるでしょう。
表現は異なりますが、意味としては同じになります。
「一概に言えない」の敬語表現
つぎに「一概に言えない」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「一概に申し上げることはできません」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「一概に言えない」という表現は「おおよその傾向に基づきひとまとめにして扱うこと」を端的に表現できる便利なフレーズです。
ビジネスにおいては、会話でも、文書でも、メールでも、使えるシーンが多くありますので、積極的に使用していきたい表現の1つと言えるでしょう。