この記事では「傾向が強まる」について解説をします。
「傾向が強まる」とは?意味
状況や態度などが特定の方向にむかう程度が強くなること、という意味です。
「傾向」には、状況や態度などが特定の方向にむかうこと、特定の方向にかたよることという意味があります。
「傾」は、かたくむ、一定の方向にかたよる、「向」は、むく、むかうという意味を持つ漢字です。
「強まる」は、程度や度合いが増すことを意味します。
パラパラと降っていた雨が、ザーザーと勢いよく降るようになることは「雨が強まる」といいます。
「傾向が強まる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、状況や態度などが偏っていて、その程度が強くなることを指して用います。
たとえば、家で過ごす時間が増えたことで、自炊をする時間を十分に確保できるようになったとします。
これまでは、仕事で忙しく自炊をする時間がなかったため、惣菜を購入して食事を済ませていました。
しかし、今は自炊をする時間があるので、惣菜は購入せず、手作りの料理を食べています。
そういった人が増えてきたとします。
このことを「惣菜の購入を控える傾向が強まる」と表現します。
ある態度をとる人の割合が、特定の方向に傾いています。
これが、惣菜を購入する人と、自炊をする人の割合が同じくらいだったら、特定の方向に傾いていないので「傾向が強まる」とはいいません。
また、程度が強くなることを意味しているので、これまでと程度が変わらない場合も「傾向が強まる」とはいいません。
特定の行動をとる傾向、特定のものを購入する傾向など、さまざまな事柄についていうことができます。
「傾向が強まる」を使った例文
・『傾向が強まることが予想される』
「傾向が強まる」の返答や返信例
会話の中では「傾向が強まっています」のような形で用いられます。
報告の形で用いられることが多いので、その報告を聞いてください。
望ましい傾向であれば、特に何もする必要はないでしょう。
しかし、同じ状況が続くとは限らないので、今後の動きを予想して、行動を考えていかなければなりません。
望ましくない傾向が強くなっているようならば、対策を考える必要があります。
報告を受けたら、今後どのようにしていくのか考えていきましょう。
そして、どういった行動をとるのか具体的な指示を出します。
傾向が急激に強くなる可能性があるときには、素早い行動が求められます。
まとめ
この言葉は、状況や態度などが特定の方向にかたよることを意味しています。
その傾向は、望ましいこともあれば、望ましくないこともあります。
望ましくないことの場合は、今後の対策を考えていきましょう。