この記事では、ビジネスでしばしば使われる用語である「BtoB(B2B)」について、その意味や使い方などについて、分かりやすく説明します。
「BtoB(B2B)」とは?意味
「BtoB(B2B)」の読み方は「ビー・ツー・ビー」で、「Business to Businessの略語で、企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル」を意味するビジネス用語です。
「BtoB(B2B)」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスモデルとしては、「BtoB(B2B)」の他に、「企業がモノやサービスを一般消費者に提供するビジネスモデルで、Business to Customerを省略した」「BtoC」や、「主にインターネット経由で、個人が個人にモノやサービスを提供するCustomer to Customerを略した」「CtoC」のビジネスモデルに区分されます。
これは、こうしたビジネスモデルによって、事業戦略やマーケティング戦略が異なって来るからです。
この「BtoB(B2B)」企業は、「生産財を扱う企業」とも呼ばれ、原材料・部品・生産設備等を生産販売するメーカーがその中心と言えます。
部材メーカーと言えば、下請けや、系列会社等を思い浮かべる方もおられるでしょうが、決してそうした中小企業を意味しているのではありません。
化学メーカーや電子部品メーカーや半導体メーカーや半導体生産設備メーカー等には、日本を代表する多くの大企業・グローバル企業が存在しているのです。
さらに付け加えれば、日本の家電や電子機器を生産販売するメーカーは、いわゆる「BtoC」企業で、グローバル価格競争に敗れ、勢いを失っていますが、その電子機器に使われる電子部品を生産販売する「BtoB」企業である電子部品メーカーは、現在も世界をリードしています。
これは、広い区分では同じ電子・電気関連のビジネスであっても、ビジネスモデルが異なることによって、市場環境は異なり、またそれに適応できるか否かが違っている典型例と言えるでしょう。
「BtoB(B2B)」を使った例文
・『BtoB企業の営業は、BtoC 企業の営業とは全く違っており、同じ営業職と言っても相互の経験は余り活かせるとは言えません』
・『日本では、BtoC企業である家電や電子機器メーカーは勢いをなくしているが、BtoB企業である電子部品メーカーは今も世界をリードしています』
「BtoB(B2B)」の類語や言い換え
「BtoB」の適切な類語は見当たりませんが、「企業間取引」や、企業としてなら先にも触れた「生産財企業」と言った表現が近いと言えます。
まとめ
「BtoB(B2B)」とは、「Business to Businessの略語で、企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル」を意味するビジネス用語です。