この記事では「依然として」について解説をします。
「依然として」とは?意味
前の状態と変わらず、という意味です。
「依然」には、前のままであるさまという意味があります。
前と今とで状態などに変化がないことをいいます。
「依」は、そのまま、もとのまま、「然」は状態を表す形容詞の後に添える語です。
このことからも、「依然」には前のままであるさまという意味があることがわかります。
変化がないということに焦点を当てています。
前はこうだったけれど、これからはこうなって欲しいといった、話し手の期待は入っていません。
「依然として」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、前の状態と今の状態が変わっていないことを表す際に用います。
変わって欲しかったのに変わっていないといった、話し手の希望が入ってはいません。
期待していたような変化がないことは、「やはり」「相変わらず」などといいます。
「やはり以前のままだ」「相変わらず勉強をしない」のような使い方をするものです。
「やはり」は予想や期待の通りに変わっていないとき、「相変わらず」は予想や期待とは反対に変わっていないときに用います。
「依然として」は変わっていないという意味に焦点を当てています。
「依然として権威を持っている」のような使い方をします。
この場合、変わって欲しいのに変わっていないという期待は含まれていません。
よい意味も悪い意味も含まれていない言葉です。
そのため、「依然として評価が高い」「依然として手がかりは見つかっていない」など、さまざまな使い方ができます。
この言葉の後には、何が変わっていないのかを表す言葉が続きます。
「依然として」を使った例文
・『依然として売上に大きな変化がない』
「依然として」の返答や返信例
何が変わっていないのかによって、返答の内容が変わります。
こちらが望んでいるような事柄なら、「よかった」という意を伝えるとよいでしょう。
たとえば、ある製品の人気が変わらずに続いているといった場合は、よろこばしいことです。
過去と変わらずに売上が芳しくないといった場合は、対策を考えていく必要がありそうです。
これまで変わらずにいた状態を、どうすれば変えていくことができるのか考えていきます。
報告の場合は、その内容を聞いて指示を出します。
変わる必要がある場合は、何らかの行動をする必要があります。
まとめ
この言葉は、過去と現在とで変わっていないことを意味しています。
変わらないことが好ましい、変わらないことが望ましくないといった意味は含まれていません。
話し手の期待は入っていない言葉で、さまざまな事柄についていうことができます。