みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「初雪の便りが届く頃となりましたが」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「初雪の便りが届く頃となりましたが」とは?
「初雪の便りが届く頃となりましたが」は、「はつゆきのたよりがとどくころになりましたが」と読みます。
「初雪の便り」とは、「各地で初雪が観測され始めた」というニュアンスになります。
「届く頃」という言い方から、この言葉を伝える相手の地域でも、初雪が観測されている季節感をイメージして使います。
また、「初雪」は、俳句では“12月の季語”として用いられています。
このような言い回しは、「季節の挨拶」または「時候」と呼ばれ、文書やメールの冒頭に述べる言葉としてとてもよく使われています。
「初雪の便りが届く頃となりましたが」の使い方や注意点
「なりましたが」という言葉は、その後に続く言葉に逆説的な意味合いが含まれます。
季節の挨拶として「なりましたが」を用いる場合は、「いかがお過ごしでしょうか」といった、相手の健康や日常を気遣う言葉がとてもよく用いられます。
つまり、「初雪が降る寒い季節になったけど、風邪などひいてはいませんか?」といったニュアンスを、丁寧な言い方で述べた季節の挨拶であると言えます。
この言葉の注意点は、「初雪」が観測されない地域もあるということです。
例えば、沖縄には雪は降りません。
沖縄での観測史上、降雪の記録が1日だけあるそうですが、ほぼ雪は降らないと言えるでしょう。
このような地域に暮らす相手に対して、「初雪の便りが届く頃となりましたが」を用いるのは、不釣り合いと言えるわけです。
このような場合には、「初雪」以外の季語や季節感の言葉を選び、表現を工夫する必要がありますので、覚えておきましょう。
「初雪の便りが届く頃となりましたが」の言い換え
・『冬の初めの時期となりましたが』
・『日増しに寒くなってまいりましたが』
・『初冬の候』
・『小雪の頃となりましたが』
挨拶を伝える相手の地域が、どのような季節感であるのかを想定した言葉選びが必要です。
例えば、冬であれば、「初雪」、「冬至」、「師走」など、冬に関する様々な表現が可能です。
相手の状況や、言葉を伝えるタイミングに見合った言い回しが出来ると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「初雪の便りが届く頃となりましたが」は、季節の言葉と共に、相手に対して思いやりの気持ちを伝える「季節の挨拶」であることが分かりました。
日本には四季があり、俳句でいう“季語”のように季節を表す言葉が数多く存在します。
この機会に、季節の挨拶を使いこなすために、四季に関する言葉や季語について、調べてみてはいかがでしょうか。