みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「力不足を痛感しております」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、例文や言い換えについて、詳しく解説していきます。
「力不足を痛感しております」とは?
「力不足」は「ちからぶそく」と読み、「実力が足りない様子」を示す言葉です。
「痛感」は「つうかん」と読み、「痛いほど心に強く思うこと」という意味です。
また、「心に強く思い過ぎて胸が苦しくなる」といったニュアンスもあります。
「しております」は、「している」をへりくだった言い方にした言葉です。
つまり、「力不足を痛感しております」は、「自分の実力が足りなかったことを、痛いほど思い知った」という意味合いを、丁寧な言い方で相手に伝えた言葉です。
「力不足を痛感しております」使い方や注意点
自分が立てた目標を達成できなかった、あるいは、相手の期待に応えることが出来なかった場面で、「力不足を痛感しております」がよく使われています。
例えば、ビジネスシーンにおいては、「今月の売上目標を達成出来ず、自分の力不足を痛感しております」といったニュアンスで使うことが出来ます。
この言葉を使う際の注意点は、「力不足」によく似た「役不足」を使ってしまう人が多いことです。
「役不足」は、「自分にとって相応しい地位や役職ではないこと」を示す言葉です。
つまり、自分の実力が評価されておらず、低い地位として見られていることを意味します。
これを、「自分の実力が不足していたため役目を果たせなかった」という意味合として使ってしまうケースが多いわけです。
「力不足」と「役不足」は、言うなれば真逆の言葉ですから、「役不足を痛感しております」と使わないようにしましょう。
「力不足を痛感しております」の言い換え
・『実力不足を痛感しております』
・『実力不足を感じております』
・『力及ばす大変申し訳ございません』
・『力足らずでご迷惑をおかけいたしました』
・『精進いたします』
・『精進してまいります』
「力不足」は「実力不足」と言い換えることが出来ます。
また、「精進(しょうじん)」は、「より一層励み、努力を重ねていくこと」という意味があり、「力不足を痛感しております。
より一層精進いたします」といったニュアンスで組み合わせて使うことも出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「力不足を痛感しております」は、自分の実力が足りなかったことを強く感じている状況を言い表した言葉です。
ビジネスシーンでは、何事も上手くいくことのほうが少なく、様々な障壁や困難を乗り越えた先に、徐々に成功が見えてくるものです。
最初は誰もが「力不足」の状態からスタートします。
小さなことから経験を積み、慌てず焦らず、着実に実力をつけていけると良いでしょう。