この記事では「何卒価格改定の事情をご賢察のうえ」について解説をします。
「何卒価格改定の事情をご賢察のうえ」とは?意味
どうか価格が変わることの事情を察して、という意味です。
「何卒」は強く相手に願う気持ちを表すものです。
どうぞ、どうかという意味で、「何卒よろしくお願いします」のような使い方をします。
「改定」は、これまでのものを改めて新しくすることです。
「価格改定」という場合は、これまでの商品の値段を改めて、新しい値段を定めることを意味します。
安くなるのか、高くなるのかは、意味に含まれていません。
「事情」は、物事がある状態になるまでの理由や状態、またその結果という意味です。
「ご賢察」は、他人の事情や心の中をおしはかることを相手を敬う表現にしたものです。
「ご」は、他人の行為や持ち物を表す語につけると、その人に対する尊敬の意を表すものになります。
「うえ」は物事に関することという意味です。
「仕事のうえでの~」のような使い方をします。
「何卒価格改定の事情をご賢察のうえ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、価格を変えることを理解して欲しいときに使用をします。
安くなることは歓迎できますが、高くなることはあまりうれしくありません。
歓迎できる事柄に理解を求める必要はないでしょう。
つまり、この言葉は価格が上がるときに使用をするのです。
やむをえない事情があり、価格をこれまでよりも高くしなければならない。
その事情を理解して受け入れてください。
そういったときに用います。
「何卒」は相手に強く願う気持ちを表すときに用いる言葉で、「うえ」の後にはお願いをする言葉が続きます。
丁寧にお願いをするために、後に続く言葉も相手を敬ったものにします。
「何卒価格改定の事情をご賢察のうえ」を使った例文
・『何卒価格改定の事情をご賢察のうえ、ご理解をお願いいたします』
「何卒価格改定の事情をご賢察のうえ」の返答や返信例
大勢に向かって述べられることが少なくなく、その場合は返答しません。
価格が上がるなんて許せないと思うかもしれませんが、たいていはそのことに対して企業に直接抗議をすることはありません。
事情を察して受け入れることが一般的です。
個人的に述べられている場合も、価格が変わることに抗議はしません。
何らかの事情があり、やむをえずそうしているので、その事情を理解して受け入れます。
まとめ
この言葉は、これまでの商品の値段を改めて変えるときに用います。
どうしても変えなければいけないことがあります。
変わってしまうことが嫌だという人もいることでしょう。
しかし、企業側にも事情があります。
その事情を理解して受け入れてもらいたいときに使用をする言葉です。