「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」を使ったことはありますか?

今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」とは?

「価格を変更」という状況は、ビジネスシーンではよくあります。

顧客や取引先に対して何も知らせずに価格の変更を行った場合、後で大きなトラブルになってしまいます。

ですから、「価格を変更させて頂きたく」といった表現を用いて、告知や周知をする必要が出てくるわけです。

「お願い申し上げます」は、相手に頼みごと述べる際の、丁寧な言い方です。

つまり、「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」は、顧客や取引先に対して、価格の変更を知らせるための言葉となります。

「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」の使い方や注意点

この言葉を使う際の注意点が2つあります。

ひとつ目は、「価格を変更」という言い方です。

ビジネスシーンでとてもよく使われている言い方は、「価格変更」「価格改定」です。

「価格を変更」という表現は間違いではありませんが、より丁寧でかしこまった表現としては不釣り合いのケースがあるので、覚えておくと良いでしょう。

ふたつ目は、「頂きたく」の表記です。

実は、漢字による「頂く」という言葉は「食べる、飲む」といった意味合いの謙譲語です。

ですから、「価格の変更をさせて頂く」という表現は、間違いであることが分かります。

正しくは、「~してもらう」という補助動詞の敬語をひらがな表記した「いただく」になります。

これらを踏まえて、「させていただきたく」は、「相手の許可を得て自分がその行動をすること」という意味となり、「させてほしい」という意味合いの謙譲語であることを理解しておきましょう。


「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」の言い換え

・『価格変更をさせていただきたく存じます』
・『価格改定をご案内申し上げます』
・『価格改定を実施させていただきたく存じます』
・『新価格を適用いたしますのでご案内申し上げます』
「価格変更をさせてほしい」ことを相手にお願いする言い回しが「価格を変更させていただきたく、お願い申し上げます」になりますが、顧客や取引先への案内や周知として「させていただきたく存じます」や、「ご案内申し上げます」がとてもよく使われています。

参考になさってください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「価格を変更させて頂きたく、お願い申し上げます」は、「価格変更」「価格改定」を実施したいことを相手に伝える言葉です。

言葉の注意点として、「頂きたく」「いただきたく」の表記の違いについて学ぶことが出来ました。

大切な情報を、正しい日本語で的確に伝えられるよう、理解に努めていきましょう。