この記事では「沿いかねる」について解説をします。
「沿いかねる」とは?意味
目的にかなうようにできないという意味です。
「沿い」は「沿う」のことで、あるものと並行になるような形で続く、くっつくことはないけれど離れずにつき従うという意味があります。
この意味では「川の流れに沿う」のような使い方をします。
また、方針などに従ってそれから離れないようにするという意味があります。
この意味では「要求に沿うようにする」のような使い方をします。
「かねる」は他の動詞の連用形についた場合、「~しようとしてできない」「~することが難しい」という意味になります。
「沿いかねる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、相手からの要求に応えられないときに主に使用をします。
たとえば、新規事業を一緒にやりましょうという誘いを受けたとします。
話をよく聞いてみると、自社にとって大きなメリットはなく、参加をすることはリスクが大きいと思われました。
そのため、一緒に事業を行うことはできません。
相手からの要求に応えることができないのです。
そのようなときに「無理です」と伝えると、相手を傷つける恐れがあります。
しかし、曖昧な返事では、断っているのか、受け入れているのかわかってもらえない可能性があります。
相手とも今後も良好な関係を保って行きたいなら、角を立てずに断らなければなりません。
そういったときに「沿いかねる」という言葉が用いられます。
「かねる」で言葉を切ると突き放している印象を与えてしまうので「かねます」と表現をします。
「申し訳ありませんが」など一言添えると、さらに柔らかく伝えることができます。
「沿う」という漢字ですが「添う」と書くこともあります。
「沿いかねる」を使った例文
・『希望に沿いかねる』
「沿いかねる」の返答や返信例
残念ですが、こちらの要求には応えてもらえないようです。
その場合、3つの対応の仕方が考えられます。
1つめは、きっぱりとあきらめるです。
要求に応えてもらえないのは仕方がないとあきらめます。
2つめは、要求の一部を変えて、再度要求をするです。
このままの形では要求に応えることはできないけれど、一部を変えたら受け入れることができるという場合があります。
3つめは無理にでも要求を通そうとするです。
このような方法を行うと、相手との関係を悪くしてしまう可能性があります。
まとめ
この言葉は、相手からの要求に応えられないことを意味します。
何かを断る際に、はっきりと「無理です」「ダメ」ですと伝えると、相手を傷つける可能性があります。
今後も良好な関係を保って行きたいなら、表現方法に工夫をしましょう。