この記事では「どちらにいたしましょうか」について解説をします。
「どちらにいたしましょうか」とは?意味
いくつかあるうちのどれかを選んでくださいという意味です。
「どちら」は、不特定または不明のものや人を指す語です。
また、複数あるものの中から、これと限定しないで取り立てて指す意味もあります。
「どちらさまですか」「どちらにしようかな」などの使い方をします。
「いたし」は「いたす」のことで、「する」の謙譲語です。
自分の側を低めて表現したり、改まった気持ちを表したりすることで、聞き手に対して敬意を表します。
「ましょう」は勧誘の意を表す言葉です。
「一緒に行きましょう」「さあ、食べましょう」のような使い方をします。
「か」は問いかけを表す語です。
「どちらにいたしましょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、複数あるものの中からどれかを選んでもらいたいときに使用をします。
たとえば、お客さまが試着をしていたとします。
スカートを試着していて、Sサイズにするか、Mサイズにするか悩んでいるようです。
購入をする意思はあります。
SサイズとMサイズ、どちらを選びますかという問いかけを店員がする場合「どちらにいたしましょうか」という表現になります。
「いたす」は「する」の謙譲語で、自分の側を低めて表現するものです。
話し手が決めるわけではないので、この場合は「どちらになさいますか」と表現をします。
「なさる」は「する」「なす」の尊敬語です。
相手が選ぶという行為をするので、「なさる」という表現を用います。
「ましょう」は勧誘の意を表す言葉です。
人によっては押し付けているように受け取ってしまうので「ますか」としてもよいでしょう。
「どちらにいたしましょうか」を使った例文
・『AとBどちらにいたしましょうか』
・『パンとご飯、どちらにいたしましょうか』
「どちらにいたしましょうか」の返答や返信例
どれかを選ぶようにと求められているので、好きなものを選んでください。
こちら側に選ぶ権利があるので、好きなものを選んで構いません。
たとえば、食後の飲み物はコーヒーと紅茶、どちらにするかと問われているとします。
自分が飲みたくないものを出されても嫌でしょう。
そのため、自分がよいと思う方を選びます。
「決めてください」と相手にお願いをしても、頼まれた方は困ってしまいます。
好きなものを選んで問題ないので、自分で好きなものを選んでください。
まとめ
この言葉は、何かを選んでもらいたいときに使用をするものです。
お客さまに選んでもらう必要があるときに、特に使用されます。
表現方法が不適切なので、別の表現にして伝えましょう。