みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「注意喚起をお願いします」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「注意喚起をお願いします」とは?
「注意喚起をお願いします」は、「ちゅういかんきをおねがいします」と読みます。
「注意」は、「ある事柄に対して気をつける、また、相手に対して気をつけるよう促す」という意味があります。
「喚起」は、「喚」+「起」の2文字からなる熟語ですが、「喚」には「大声で叫ぶ、呼び寄せる」という意味合いがあります。
「起」には、「立ち上がる、自覚する」などに意味合いがあります。
このことから、「喚起」とは「よびかけて,注意・自覚・良心などを呼び起こすこと」というニュアンスがあることが分かります。
「お願いします」は、相手に頼み事をする時の言葉です。
つまり、「注意喚起をお願いします」は、相手に対して気をつける事柄を周りに呼び掛けるようお願いする時の言い回しです。
「注意喚起をお願いします」使い方や注意点
「注意喚起」を相手にお願いする場面では、緊急性や危険性が背景にあるケースが多く、ビジネスシーンではよく使われている言い回しです。
また、「注意喚起をお願いします」が使われる場合は、この言葉の前後に、「周囲に伝えるべき事柄」が述べられます。
短い言葉で的確に伝えられるよう、メッセージを要約しておくことがポイントになります。
「喚起」という言葉には、「大声で呼びかける」というニュアンスが含まれることから、相手個人ではなく、大勢の人を対象に気をつけて欲しいことを伝えたい場面で使われる言葉となります。
この言葉の注意点としては、「注意喚起をお願いします」の言い方には敬語表現がほとんど含まれていないことです。
見方を変えれば、「注意喚起をお願いします」は、立場が上の人から伝える際の言い方と捉えることが出来ます。
目上の相手に対して注意喚起をお願いする必要がある場面では、丁寧な言い方や敬語表現を工夫すると良いでしょう。
「注意喚起をお願いします」の言い換え
・『注意喚起をお願いいたします』
・『注意に関する周知をお願いします』
・『注意をお願いします』
・『警告をお願いします』
周囲へ知らせるというニュアンスを伝える言葉として、「喚起」や「周知」がよく使われています。
「周知」には「幅広い範囲へ知らしめること」という意味合いがあります。
「知っておいてほしい」という場面では「お知らせ」という言葉がとてもよく用いられますが、緊急性や危険性を知らせる必要がある場面では、「喚起」という言葉が適切となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「注意喚起をお願いします」は、幅広い周囲の人たちに対して、気をつけて欲しい事柄を的確に伝えたい場面で使われる言葉です。
また、緊急性や危険性を伝える際に用いられ、「注意喚起を徹底する」、あるいは、「強く注意喚起する」といった言い方として表現されますので、いざという場面で活用できるよう、理解を深めておきましょう。