「些末なことで恐縮ですが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「些末なことで恐縮ですが」とは? ビジネス用語【一語】

「些細なことで恐縮ですが」という表現法についての解説です。

「些細なことで恐縮ですが」とは?意味

「些細なことで恐縮ですが」は、ほんの小さなことについて恐れ多いのですが、という意味で、ビジネスなんかでは、恐れ多いのですが、小さなことが気になりますという意味になります。

なお、ビジネスの世界ではほんの小さなことでも気になるのであれば、相手に問いただすことが正しいケースも多く、こうした小さなことを問う場合、相手側に恐れ多いですという姿勢を示すことで相手から意見を聞き出すわけです。

「些細なことで恐縮ですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「些細なことで恐縮ですが」は、相手から小さなことでもよいので気になった点について聞きだす際に使用します。

そのうえで、この言葉は、原則、ほんの小さな疑問点である必要があり、大きな疑問点をわざわざ些細というのは誤りになるので注意です。

なお、大きな疑問がある場合、「些細なことで」を取り払い、「恐縮ですが」と話を進めていけば、恐れ多いんですが、この大きな疑問について質問をしたいのですと言うとよいでしょう。


「些細なことで恐縮ですが」を使った例文

・『些細なことで恐縮ですがどちらの席をご所望ですか』
・『些細なことで恐縮ですが座先はどちらの席がよろしいでしょうか』

「些細なことで恐縮ですが」の返答や返信例

「些細なことで恐縮ですが」についての返答及び返信は、相手側がどのようなことを小さなことで申し訳ないと言っているかが返答及び返信例になります。

よって、「些細なことで恐縮ですが、社長はどちらの方でしょう?」という言葉であれば、これは些細なことなのかどうかを考えた場合、社長の顔すら覚えていないのかということになるので些細なことではないと相手は理解し、「私が社長ですが、私をご存じではない」と相手にプレッシャーをかけることも可能です。

なぜなら、社長は一度相手にお会いしている場合や、自らのプロフィールをネット上の企業広告や企業URLで乗せていた場合、それすら確認していないということになるので相手側の失礼に対して強気に返事をしてもかまわないのです。

まとめ

「些細なことで恐縮ですが」は、小さなことで申し訳ないという姿勢で相手に疑問を問う表現になります。

そのうえで、疑問が小さなことである必要があり、それを知らないのはおかしいだろということを相手が述べた場合、「些細なことで恐縮ですが」は、不成立になり、「恐縮ですが」と表現して相手に疑問を問うた方が良かったという例になります。

よって、「些細なことで恐縮ですが」は、小さな疑問しか相手に問うことはできないので注意しましょう。