この記事では「私の一存では決められない」について解説をします。
「私の一存では決められない」とは?意味
自分の考えだけでは、はっきりとさせることができないという意味です。
「一存」には、自分ひとりだけの考えという意味があり、他の人の考えを取り入れていないさまを表します。
「決められない」は「決める」を「ない」で否定しています。
「決める」は、まだ決まっていないこと、確かでないことをはっきりさせるという意味です。
「日時を決める」のような使い方をし、決定という意味になります。
「私の一存では決められない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手の考えだけでは決められない、ということを表す際に使用をします。
敬語ではなく、「決められない」と言い切りの形をしており、目上の人に対してこのような述べ方は失礼です。
「です」や「ます」を用いない断言の仕方は、上から目線のように感じられてしまいます。
この表現は、主に上の立場の者が下の立場の者に対してや、自分と同等のものに対して用います。
目上の人に対して述べるなら、「決められません」「決めかねます」のような表現をします。
「ません」は丁寧な打消しの意、「かねる」は「~しようとしてできない」「~することが難しい」という意味です。
否定の表現を使うと印象が悪く感じられますが、「かねます」なら否定の語を使用していないので、「ません」よりも印象が悪くなりません。
この言葉だけでなく、クッション言葉を添えることが望ましいです。
クッション言葉とは、相手の衝撃を和らげる働きのあるもののことです。
この場合は「申し訳ございませんが」と添えるとよいでしょう。
「私の一存では決められない」を使った例文
・『誠に申し訳ありませんが、私の一存では決められない』
「私の一存では決められない」の返答や返信例
この言葉を述べている人では決められないようなので、決断を迫っても無意味です。
相手を困らせるだけになります。
他の人の意見を求める必要があるようなので、こちらから他の人に尋ねてみるとよいでしょう。
または、他の人たちに相談をするように、相手に促すこともあります。
自分と相手の関係によって、どのような対応をするのか変わってきます。
いつまでに決めて欲しいというのがあれば、その期日を伝えておきます。
すぐには決められないと思うので、期日にはゆとりを持たせましょう。
まとめ
この言葉は、自分一人だけでははっきりさせられないことを示すために用います。
敬語ではないので、目上の人に対して述べるときには、相手を敬う表現をしましょう。
また、相手を気遣うためにクッション言葉を用いることも大切です。