「ご負担をおかけすることになりますが」を解説していきます。
敬語の正しい表現を覚えていきましょう。
「ご負担をおかけすることになりますが」とは?意味
「ご負担をおかけすることになりますが」とは「重荷を負わせてしまい、大変申し訳ありませんが」という意味があります。
物価の上昇によってやむを得ず、商品の値段を上げなくてはいけなくなったとき。
また企業の都合によって、イベント内容が変更になった場合につかいます。
相手の心理的な負担になりそうなことを、言葉を選んでお伝えするのが「ご負担をおかけすることになりますが」です。
後ろに言葉を補って使うので「ご負担をおかけすることになりますが、ご協力よろしくお願いいたします」のように用います。
「ご負担をおかけすることになりますが」の上司や目上に使うときの注意点
「ご負担をおかけすることになりますが」というフレーズは、企業が不特定多数のお客様に用いるフレーズです。
交通機関が乱れている際に「ご負担をおかけすることになりますが、迂回をお願いいたします」などと使います。
予定の変更や単価の値上げなど、相手の負担になりそうなことをアナウンスする表現が「ご負担をおかけすることになりますが」です。
また取引先など懇意にしたい相手に対しても、問題なく使っていけます。
「ご理解いただけますと幸いです」などフォローする文章を添えながら、こちらの思いを真摯に説明していきましょう。
また上司に対して「ご負担をおかけすることになりますが」は丁寧すぎてしまい、場にそぐなわい言い方に聞こえます。
「ご負担をおかけしますが」や「ご迷惑をおかけしますが」など、他の言い方と使い分けていきましょう。
「ご負担をおかけすることになりますが」を使った例文
・『商品価格を改定させていただきます。ご負担をおかけすることになりますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます』
・『皆様にはご負担をおかけすることになりますが、よろしくお願い致します』
・『大変なご負担をおかけすることになりますが、ご協力を宜しくお願いいたします』
「ご負担をおかけすることになりますが」の返答や返信例
「ご負担をおかけすることになりますが」は価格の見直しやサービスの一時停止など、言いにくいことを丁寧に伝える言い回しです。
へりくだった言い方なので、多くは関係者各位など大勢の方に一斉送信されます。
そのため個人宛ではない文章であれば、その概要を正しく理解して、社内の担当者にアナウンスしておきましょう。
取引価格の見直しなど重要な内容であれば、上司に報告をしておきます。
また個人宛の文章なら「お世話になります。
お申し出の内容につきまして、たしかに承知いたしました。
今後とも変わらぬお取引のほど、よろしくお願いいたします」と送ります。
状況にあわせて、動いていきましょう。
まとめ
「ご負担をおかけすることになりますが」を解説しました。
価格の変更、イベントの延期など、精神的に大きな負担がかかる内容をお願いする言い方となります。
おもに企業がお客様に対して用いる、とても丁寧な言い方です。
覚えておくと便利な言葉です。