「随時」を解説していきます。
使い方が分からない表現を、改めて覚えていきましょう。
「随時」とは?
「随時」は「時々」と同じような意味があります。
「随」には「従う」という意味があります。
そのためその場の状況に従って、都合の良いときにおこなうのが「随時」です。
「随時」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「随時」は管理している人が、手が空いたときを見計らって対応するというニュアンスがあります。
そのため緊急性の高い仕事については、用いられないことが多いです。
また「随時募集」のように、具体的な期間を示さずに「ずっと受け付けていること」もあらわします。
とても使い勝手の良い表現ですが、個人のビジネスメールでは適さないこともあります。
急ぎでお願いしたい用件には、わざわざ付けないよう留意しておきましょう。
「随時」を使った例文
・『アルバイトは随時募集しております』
・『当ホームページは、随時更新いたします』
・『工場見学は、随時受付しています』
「随時」の類語や敬語での言いかえ
「随時」の言いかえに「適宜」もあります。
「適宜」はその時々に応じて、臨機応変に従うという意味があります。
そのため上司が部下に「暑いので、適宜休んでください」と声かけするときにも使われています。
随時に比べて、相手の力量に任せるというニュアンスが強いです。
「随時」の類似表現
よく似た表現に「適時」があります。
「てきじ」と読み、ちょうど良い頃合いをあらわします。
株の取引で情報公開する場合にも用いられています。
やや格式張った表現です。
通常のビジネスシーンではあまり使われませんが、念のため心得ておきましょう。
「随時」の敬語表現
さらに丁寧に伝えたいなら「お好きな時間に」や「ご都合の宜しいときに」があります。
平仮名が加わった分だけ、フォーマルに聞こえます。
「お好きな時間にご来店ください」や「ご都合の宜しいときにお電話ください」と、お客様に対する定型文としても使えます。
随時に比べて、よりお客様に委ねるニュアンスが強くなります。
丁寧にもてなしたい場合に、使ってみてください。
「随時」の返答や返信例
「随時」は区切りのない、大まかな時間をあらわします。
主催者の空いた手を見計らって対応するというニュアンスも含まれています。
そのため求人に応募する、講習会に参加するなど、何らかのアクションを取る以外はあえて返信をおこなう必要はありません。
もし講習会に参加するなら「お世話になります。
募集中の講習会に参加したく、応募いたしました」と簡潔に言葉を添えて、こちらの意思を伝えていきます。
丁寧な返信を返して、いいコミュニケーションを取っていきましょう。
まとめ
「随時」の意味と使い方をおさらいしました。
この表現は「都合の良い時に」というニュアンスがあります。
良く用いられる言葉なので、覚えておきたいです。