「適宜」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「適宜」とは?
「適宜」は「てきぎ」と読みます。
これは「状況に適するように」や「具合がよいように」との意味で使用される言葉です。
これは「適する」と「宜しい」で構成された言葉だと言えます。
そのため「いい感じに」と近いニュアンスで使用できる言葉だと言えるのです。
たとえば、「適宜ご参加ください」と言えばフォーマルな言葉に聞こえます。
しかし、「いい感じにご参加ください」のようにカジュアルな表現に変更する事もできるのです。
そして、敬語を使うような場面では、「適宜」という表現が使いやすいと言えます。
これは、敬語との相性が良い言葉でもあるのです。
「適宜」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「適宜」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが委託先に作業をお願いしたとします。
その作業が上手くいかない場合には、途中で連絡するようにお願いすることにしました。
このような場合には、「作業が上手く進まない場合には、適宜ご連絡ください」と述べるとよいでしょう。
これにより、具合がよいように判断した上で、連絡するよう依頼できるのです。
この言葉を使用する場合には、類似の言葉に注意しましょう。
「適時」や「随時」など、同じような使い方ができる言葉があります。
しかし、それぞれに意味が違う言葉です。
状況に応じて、適切な言葉を選択して使用するとよいでしょう。
「適宜」を使った例文
「適宜」を使った例文を挙げます。
例文のように、「何を」や「どうする」を意味する言葉を加えることで、自然な文章を作成できます。
・『作業が上手く進まない場合は、適宜ご連絡ください』
・『開催されましたら、適宜ご参加いただければと存じます』
・『今月の出張に関しては、適宜ご準備くださいますようお願いいたします』
「適宜」の類語と敬語での言いかえ
それでは「適宜」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「適宜」の類似表現
「適宜」の類似表現には、「適切に」があります。
「適宜」と「適切に」は、同じような状況を示す事ができる、類似の言葉だと言えるのです。
「適宜」の敬語表現
「適宜」を敬語表現にすることはできません。
これを敬語にする場合には、組み合わせる言葉で工夫する必要があります。
たとえば、「適宜ご参加ください」のようにすれば、尊敬語を使用して敬語表現にできるのです。
なお、ここでは「ください」が「くれ」を意味する尊敬語になっているのです。
まとめ
このように「適宜」は、「状況に適するように」や「具合がよいように」との意味で使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。