「想像するに余りある」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「想像するに余りある」とは?
「想像するに」は「想像するのに」という意味で使用される言葉です。
ここでは「想像されるに余りある」という使い方をしていますが、他にも多くの使い方があります。
たとえば「想像するに難くない」のように使うことがあります。
また、「想像するに、これは〇〇だと思います」のような使い方もできるのです。
ここで使用される「余りある」は「十分だ」と「尽くせない」という二つの意味があります。
前者は分かりやすいですが、後者は「〇〇できる範囲を超えている」との意味で使用されるものなのです。
このことから、「想像するに余りある」とした場合は、後者の意味で使用されているため、「想像できないほどだ」との意味を持つ言葉だということが分かります。
「想像するに余りある」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「想像するに余りある」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの後輩が落ち込んでいたとします。
長年担当していた顧客との取引が終了してしまったのです。
そして、取引終了に至った原因は、後輩のミスにありました。
このような場合には「彼の落ち込み具合は、想像するに余りあるものだ」と述べるとよいでしょう。
これにより、後輩の落ち込みが非常に程度の大きいものであることを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、短縮表現可能なことに注意しましょう。
そのまま「想像するに余りある」と使用してもよいですが、「想像に余りある」としても同じ意味で使用できるのです。
どちらを使っても誤りではないため、状況に応じて柔軟に使い分けるとよいでしょう。
「想像するに余りある」を使った例文
「想像するに余りある」を使った例文を挙げます。
・『想像するに余りあるほどの落ち込みようです』
・『彼の心配は、想像するに余りあるものでした』
・『彼らのショックは、想像するに余りあるものです』
「想像するに余りある」の類語や言いかえ
「想像するに余りある」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「察するに余りある」
「想像するに余りある」の類語には、漢字で表現した「察するに余りある」があります。
「想像する」と「察する」は似ている言葉であるため、同様の使い方ができるのです。
「推察するに余りある」
また、「推察するに余りある」も「想像するに余りある」の類語と言えます。
こちらも、「想像」と「推察」は厳密には違うものの、同じように使用できる言葉なのです。
まとめ
このように「想像するに余りある」は、「想像できないほどだ」との意味で使用される言葉です。
ビジネスで使用することもあるので、おぼえておくことをおすすめします。