「断念いたします」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「断念いたします」とは?
「断念いたします」は、「あきらめる」や「思いを断ち切る」などの意味で使用される言葉です。
「断念」を書きかえると、「念を断つ」のようにできます。
「念」とは、「思い」や「気持ち」を意味しますので、何かへの「思い」を「断ち切る」様子を表しているのです。
また、ここでは「いたします」という言葉を組み合わせて使用しています。
「いたします」は「いたす」と「ます」で構成されています。
「いたす」は「する」を意味する謙譲語です。
これを使用する事で、相手への敬意を示す事ができます。
そして、これに丁寧語の「ます」を付与すると、「いたします」になるのです。
「断念いたします」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「断念いたします」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたの会社で募集がありました。
その募集のために、部門から代表者一名を選出することになったのです。
そしてあなたは、部門の代表者の選出から漏れてしまったのです。
このような場合には、「残念ではございますが、今回の件は断念いたします」と述べるとよいでしょう。
これにより、あきらめることを、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「いたします」の使い方に注意しましょう。
これは謙譲語であり、へりくだった表現です。
へりくだるという事は、自分を低めることです。
つまり、関係性の近い相手に使用すれば、卑屈な態度と受け取られる事もあるのです。
言葉の特性を理解して、上手に使用するとよいでしょう。
「断念いたします」を使った例文
「断念いたします」を使った例文を挙げます。
例文のように、最初に断念するに至った気持ちなどを表現すると、自然で分かりやすい文章を作成できるでしょう。
・『残念ですが、今回の件は断念いたします』
・『次回に期待して、今回は断念いたします』
・『悔しい気持ちでいっぱいですが、この度は断念いたします』
「断念いたします」の類語と敬語での言いかえ
「断念いたします」の類語と敬語を解説していきます。
「断念いたします」の類似表現
「断念いたします」の類似表現には、「あきためます」があります。
「断念する」と「あきらめる」は、同じ意味で使用できる言葉だと言えるのです。
「断念いたします」の敬語表現
「断念いたします」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「あきらめる所存です」に言いかえできます。
まとめ
このように「断念いたします」は、「あきらめる」ことを意味するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。
