この記事では、ビジネスシーンでも使われることのある表現の「お加減は大丈夫ですか」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「お加減は大丈夫ですか」とは?意味
「お加減は大丈夫ですか」の読みは「おかげんはだいじょうぶですか」で、「身体の具合は心配いらないですか」との意味で使われる表現です。
「お加減」は「具合や体調」を意味する「加減」に敬語を表す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また「大丈夫ですか」は、「心配いらない」や「非常にしっかりしていること」を意味する「大丈夫」に、丁寧語の「ます」、そして疑問の終助詞「か」が付けられた言葉です。
これらの言葉を繋ぐと、「お加減は大丈夫ですか」は冒頭の意味となるのです。
しかし、この表現は間違いとは言えないものの、慣用的に使われる表現ではありません。
同様の意味を表現する場合、「お加減はいかがですか」または「お加減いかがでしょうか」が適切で、この表現の方は、慣用句です。
「お加減は大丈夫ですか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
病気の方や、病後の方の体調を気遣う表現としては、「お加減いかがですか」や「お加減いかがでしょうか」の慣用句を使うのが適切と言えます。
この表現の「いかが」は「どうか」との意味の言葉で、「お加減」と「ですか」は先に説明した通りです。
こちらの表現の方が、丁寧な表現であり、また慣用句として定着している表現です。
また「お加減は大丈夫ですか」にしろ、「お加減いかがですか」や「お加減いかがでしょうか」の慣用句も、健康な人に体調を聞く際に使うべき言葉ではありません。
あくまでのも病気や怪我をされている方や、そこから回復された直後、相手の方を気遣って使う言葉です。
使用シーンを間違わず使うことが大切と言えます。
「お加減はいかがでしょうかすか」を使った例文
例文は、「お加減は大丈夫ですか」ではなく、「お加減はいかがでしょうか」で示します。
・『お怪我をされて入院されていたと伺ったのですが、その後お加減はいかがでしょうか』
・『お加減はいかがでしょうか。仕事のことは忘れて、ゆっくりとご静養ください』
・『術後のお加減はいかがでしょうか』
「お加減は大丈夫ですか」の類語や言い換え
先に説明した通り、言い換えとしては慣用句の「お加減いかがですか」や「お加減いかがでしょうか」
が挙げられます。
また「お加減」の類語としては、「ご体調」や「お具合」が挙げられるので、「お具合いかがですか」や「ご体調いかがでしょうか」と言い換えることも可能です。
まとめ
「お加減は大丈夫ですか」とは、「身体の具合は心配いらないですか」との意味で使われる表現です。
しかし、この表現は間違いとは言えませんが、余り適切な表現でもありません。
一般的には、慣用句の「お加減いかがですか」や「お加減いかがでしょうか」を使うべきと言えます。