「お見受けられます」という言い回しについての解説です。
「お見受けられます」とは?意味
「お見受けられます」は、第3者の目線になり、そのように見えることや、そのように観察できますという意味です。
ただし、この日本語は、若干おかしい部分がありまして、第3者視点であれば、「見受けられます」で十分に通用し、お見受けという表現は必要ありません。
なぜなら、第3者の目線で、自分の考えを述べるのであれば、そこまで、相手に対して敬意を払う必要性があるかという問題があり、若干おかしいなと言われています。
つまり、第3者の目線で意見を述べる割には、前置きで、恐れながら○○という風に観察できますと述べたのでは、あまりにも、それって、こちら側に対して恐れを見せているがゆえ、はっきりと問題を問題として観察していても嘘を述べているのでは?となるのです。
「お見受けられます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お見受けられます」は、相手に対して敬意とを恐れを見せることで、第3者の目線で観察しましたということを述べます。
ですが、この言葉には注意点がありまして、この言葉は相手を恐れるがゆえに、信頼性が乏しい言葉になる点です。
つまり、嘘を言って恐れ多いのですが丸々と見えましたと言えばそれが通用し、かつ相手を怒らせることなく自分の意見を曲げて真実をも曲げるので、ビジネスにおいて本当のことを述べてほしい場合でも、嘘をついている可能性があり得るのです。
「お見受けられます」を使った例文
・『部長は、お疲れであるとお見受けられます』
「お見受けられます」の返答や返信例
「お見受けられます」についての返事は、そう見えるという相手の言葉を信用できるか否かが返事です。
つまり、この言葉は相手に気に入られようと自分を曲げている可能性があり得るので、それについて「お見受けられます」と言って真実であるということを告げている人物を信用するかしないかが返事です。
よって、返事の礼としては、「そうですか」とか、「そうか」という偉そうな返事も可能で、「嘘だな」というように相手が真実だという部分について嘘をついていると判断し、嘘を指摘してもよいでしょう。
この言葉に対する返しが偉そうでもよい理由は相手側がこちらに対して恐れを見せているがゆえ、偉そうでも構わないということで、お客とビジネスマンの立場の上下関係だと理解してもらえるとよいでしょう。
まとめ
「お見受けられます」については、言葉自体はとても恐れ多くもそのように見えるということで丁寧かつ相手を敬う気持ちがフルに出ているんですが、問題は、この言葉、嘘をついている可能性が無きにしも非ずです。
つまり、ビジネスマン側が相手を怒らせると損だとか自分のことを気に入ってほしいと考えた場合、嘘の証言で真実だと述べれば、それを相手が信用すれば「お見受けられます」というそのように見えるという言葉が成立します。
逆に、お客がビジネスマン側のウソに気が付き、嘘だと認識し相手ビジネスマンに嘘であることを断言して進言できれば、今度は、「お見受けられます」は非成立になるので、この言葉は嘘が露見すれば、ビジネスマン自体が信頼をも失うワードになります。