「お見受けできませんでした」を解説していきます。
気になる敬語表現を正しく学んでいきましょう。
「お見受けできませんでした」とは?
「お見受けできませんでした」は「見当たりません」というニュアンスがあります。
目視で確認したもののお名前が確認できないとき、リストに載っていないと思われる場合に使います。
「お見受け」は見て受けとめることを、丁寧にあらわした表現です。
「お見受けできませんでした」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お見受けできませんでした」はやや注意したい敬語です。
「見ました」や「確認しました」に比べると丁寧に感じられますが、場合によっては失礼にあたります。
そもそも「お見受け」は「お見受けしたところ」や「お見受けいたします」のように使います。
「できません」という不可能の表現をすぐに付け加えてしまうと、高圧的に聞こえてしまいます。
丁寧なようでいて、かえって失笑されてしまうので注意しておきたいです。
他の表現に置きかえて用いていきましょう。
「お見受けできませんでした」を使った例文
・『お見受けしたところ、見つからないようです』
・『お探ししましたが、添付資料はございませんでした』
・『こちらの不手際で、ご予約は入っていないようです』
「お見受けできませんでした」の類語や敬語での言いかえ
「お見受けできませんでした」の言いかえとして「こちらの不手際で入っていないようです」があります。
クッション言葉を挟むことで、こちらの不甲斐ない気持ちを添えることができます。
「お見受けできませんでした」の類似表現
「お見受けできませんでした」と似ている表現に「お探しいたしましたが、あいにく見当たりませんでした」があります。
相手の勘違いであるものの、ないことを伝えたい場合に適用できます。
「お見受けできませんでした」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「確認できない状態でございます」があります。
「できない」という否定の言葉がはいっていますが「ございます」と上手くまとめているので、誠実に聞こえます。
「大変申し訳ございません」とお辞儀をしてから述べると、一生懸命さが伝わりやすくなります。
「お見受けできませんでした」の返答や返信例
この表現に対しては、どのように返答すればいいのでしょうか。
この場合は「探したものの、ないこと」をあらわしています。
こちらの勘違いである可能性も高いので、丁重にお詫びの言葉を伝えていきましょう。
「お忙しいところ、お時間を割いていただきありがとうございます」とお礼を伝えて不備をお詫びしましょう。
まとめ
「お見受けできませんでした」の意味と使い方を学びました。
この表現は予約照会や探し物がないときの言葉です。
ただ「できませんでした」は失礼にあたるので、他の言い方に直して用いていきたいです。
お互いが気持ちよく聞こえる表現を選んで、できるビジネスマンを目指していきましょう。